阿部知子の発言 (本会議)
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○阿部知子君 社会民主党の阿部知子です。
冒頭、本会議場に赤ら顔で酒気を帯びて入ってこられた与党の議員がおられます。かかる重大な時点にあって、いかに国会を冒涜するものであるか。おのおのがこの大事な局面をしっかりと自覚した上で、任に当たっていただきたいと思います。また、酒気帯びの方は即刻退場していただきたいと思います。(拍手)
さて、私は、社会民主党・市民連合を代表して、何ら明確な説明理由もなく提案された五十五日間にも及ぶ会期延長と、さらに、不届ききわまりない与党の酒気帯び国会に対して、心からの怒りを持って反対の討論を行いたいと思います。(拍手)
冒頭、本年一月の二十一日に召集され、これまで六十八本の法律の成立を見た第百六十二国会とは何であったのか。酒におぼれ、いいかげんな審議のもとに、国民の期待に一切こたえることのなかった国会ではなかったか。皆さんが各人の胸に手を当ててお考えをいただきたいと思います。(拍手)
今、我が国は、七百七十四兆にも及ぶ膨大な国債の債務、その一方で、遅々として進まぬ財政再建、あるいは、国民の最も関心事であるところの年金問題も含めた社会保障制度改革、そして、米軍から新たな負担と役割の分担を押しつけられているところの米軍基地問題、さらには、四面楚歌のアジア外交について、何ら解決の糸口を見ぬまま国会での立法機能は劣化の一途をたどり、さらに、ふまじめなこの国会状況も生み、そればかりか、小泉内閣のワンマン運営は、今、議会制民主主義の危機を生み出しております。
その端的な表現がこの郵政民営化法案であると思います。
そもそも、これまでの審議の中で、なぜ民営化が必要であるのかという、そのもともとの立法趣旨すら明らかにならず、さらに、民営化後、どのような形で三事業の機能あるいはネットワーク機能、国民にとって欠くことのできないこれらが保持されるかについても、一切明らかにされておりません。
そして、ただひたすらに、酒を飲んだままにこの会議場にあらわれ、会期延長を図り、日延べの中で与党内ですら合意されていない劣悪法案の成立を無理やりにごり押ししようとするような手法によって国会の延長が図られる姿は、国民にとっては嘆かわしさ以上のものがございます。
そして、こうした会期延長によって希代の悪法である障害者自立支援法案、皆さんはお気づきでしょうか。国会の周囲にたくさんの障害者が身を挺して、命をかけて参集し、不届きな応益負担に反対するということを命がけで訴えております。(拍手)
それに対して皆さんが示されたものは、酒気帯びのこの延長国会の中で、命を奪う自立支援法案を成立させることにあるのでしょうか。人間として恥ずかしい、そのような姿は、私ども同じ国会に身を置く者として本当に看過することができません。(拍手)