茂木敏充の発言 (予算委員会)
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○茂木委員 二つ目のポイントの治安の問題でありますけれども、イラクの治安情勢につきましては、一昨年の八月の治安情勢の悪化以来、残念ながら一進一退、こういう状況が続いているわけであります。もちろん、イラクの治安の回復には、政治が安定することを含め、さまざまな課題というのがあるわけでありますが、私は、大きな方向として、治安ということでいいますと、やはり今のアメリカであったりとか多国籍軍による治安対策から、だんだんイラク人みずからの手による治安改善、こちらの方向に移行していく、このことが重要なんだ、こんなふうに考えております。
このためにも、恐らく今、十三万六千人と言われますイラクの警察の能力の向上、このことが極めて重要でありまして、またイラクは、イラク警察、装備の状況、これが不十分でありまして、私は、副大臣当時から、車両、そしてまた通信、そして電気、具体的に申し上げると、パトカー、トランシーバー、小型のジェネレーター、これの日本からの供与がイラクの警察能力を向上させる上でも極めて重要だ、こんなふうに主張してまいりました。
また、人材の育成、トレーニング、こういうことも重要でありまして、外務省としても、今そういった機材の提供であったりとか人材の育成にもしっかり取り組まれているということでありまして、私は、そのスピードを加速していただきたい、こんなふうに考えております。時間の関係で要望だけさせていただきたい、こんなふうに思うわけであります。
そこで、最後に、イラクの復興問題について総理の方にお伺いをしたい、こんなふうに考えております。
私は、一昨年、イラクを訪問したときに、イラクには日本の遺産というものがたくさんある、こういうふうに感じました。日本の遺産、つまり日本の経済協力であったりとか、日本企業がつくった病院、発電所、変電所、通信施設、これが至るところに見られるわけであります。
実際に私も、奥大使の案内で、十三の病院、大きな病院を日本がつくっておりますが、その中の一つ、イラクのバグダッドの北部にありますカーズミーヤ記念病院、そちらを視察してまいりました。中に入ると、日本庭園があったりとか、機材もほとんど日本製、こういう状況であります。まさに私は、この日本の遺産を復興する、このことがイラクの復興にもつながっていくのではないかな、こんなふうに感じているところであります。
同時に、今後、イラクの問題を考えると、教育の問題が極めて重要になってくるのではないかな。日本の場合、今、アフガニスタンでも、バック・ツー・スクール・プログラム、これをユニセフとともに実行しまして、大変高い評価も得ております。こういった経験もイラクで十分生かせるのじゃないかな、こんなふうに私は考えます。さらに申し上げると、これも地域を限定して、例えばサマワ周辺であったりとか、そういう地域で復興のモデルをつくっていく、成功例をつくっていく、それを全国に広げていく、こんなことも極めて重要なんではないかなと考えております。
そういったイラクにおける遺産を復興していくんだ、さらには教育であったりとか、日本が得意な分野でしっかり支援をしていく。このことは、私がバグダッドを離れるときも奥大使に、しっかりやるからね、こういうことで約束をしてきた分野でありますので、ぜひ進めていただきたい。
これまでの議論をお聞きになられて、総理の御所見、またイラクの日本の遺産を再生する、これについてどうお考えか、承りたいと思います。