2005-04-15
参議院
大野功統
イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会
大野功統の発言 (イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会)
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○国務大臣(大野功統君) 防衛庁長官の大野功統でございます。本日は、太田委員長を始めとする委員の皆様に防衛庁長官として御報告を申し上げます。
米国同時多発テロという安全保障分野における新たな局面を迎えてから、三年半が経過いたしました。
我が国に対する本格的な侵略の可能性は低下しておりますが、大量破壊兵器や弾道ミサイルの拡散の進展、国際テロ組織の活動等、新たな脅威や平和と安全に影響を与える多様な事態への対応が、今日の国際社会における差し迫った課題となっております。
昨年の通常国会における、事態対処法制関連七法及び関連三条約の成立、締結により、我が国に対する武力攻撃事態等への対処のための法的基盤が整いました。現在、政府といたしまして、その運用面における対処態勢の整備を進めているところであります。また、武装不審船、大規模テロ、そして昨年の新潟県中越地震や先日の福岡県西方沖地震のような大規模災害等の緊急事態への対処態勢につきましても引き続き整備に努めてまいります。
防衛庁は、昨年決定されました防衛計画の大綱の多機能で弾力的な実効性のある防衛力という考え方の下、本格的な侵略事態に備えつつ、弾道ミサイル、ゲリラ・特殊部隊による攻撃、大規模・特殊災害といった新たな脅威や多様な事態に対しても実効的に対応するとともに、国際平和協力活動に主体的かつ積極的に取り組む所存であり、このような役割を果たす防衛力を実現するため、統合運用の強化、情報本部の防衛庁長官直轄化を始めとする情報機能の強化等の諸施策を全力で推進してまいります。
イラクにおいては国民議会選挙が終了し、移行政府樹立に向けた努力がなされ、民主国家への第一歩が踏み出されておりますが、依然として国際社会の支援が必要な状況に変化はありません。我が国としましても、引き続き我が国に相ふさわしい支援を継続し、イラク国民による国家再建に対する切実な願いにこたえる所存であります。
現在、自衛隊はイラク人道復興支援特措法に基づき、人道復興支援活動等を実施いたしております。サマーワに所在する陸上自衛隊の部隊におきましては、医療及び公共施設の復旧整備を中心に活動を継続しております。特に、現在活動中の第五次イラク復興支援群からは部隊体制をより効率化し、公共施設の復旧整備活動をより活発に実施し得る体制を構築したところであります。今後とも、学校や道路の改修に加え、浄水場や養護施設の改修等現地の新たなニーズを十分踏まえた支援を実施し、イラクの復興に貢献してまいる所存であります。
また、航空自衛隊の部隊におきましては、引き続き輸送機による輸送任務を着実に実施してまいる所存であります。
私は昨年のサマーワ訪問に先立ち、サマーワ市評議会議長から、日本からの自衛隊の皆さんは正に東アジアからの平和のメッセージを運んでくる平和と安全の鳩であるとの書簡をいただいております。このように、イラクにおける自衛隊の活動は広く内外から高い評価を得ております。我が国が国際社会の一員として国際的責務を果たしていくことは当然のことであり、防衛庁といたしましても、イラクの復興に主体的かつ積極的に貢献してまいる所存であります。
日米安全保障体制は、我が国の安全やアジア太平洋地域の安定のために引き続き重要な意義を有しております。二月に日米安全保障協議委員会、いわゆる2プラス2が行われましたが、今後も、在日米軍の兵力構成見直しに関する協議を始め、日米間で平素から緊密な協議等を行い、日米安全保障体制がより有効に機能し、その実効性が向上するように引き続き努めてまいります。
自衛隊が我が国の防衛という任務を適切に遂行するためには、国民の皆様の御理解と御協力が不可欠であります。我が国独自の防衛努力と日米安全保障体制の堅持とを基軸とする我が国の安全保障構想を国民の皆様に明確に提示するとともに、そうした構想を実現するための法制度、予算、装備につきまして、主権者たる国民の皆様に対し説明責任を果たしてまいる所存でございます。
太田委員長を始め、委員各位の一層の御指導と御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。