田村秀昭の発言 (外交防衛委員会)
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○田村秀昭君 昭和十七年というのは戦争中でしたけれども、我が国は南方特別留学生制度というのをつくりまして、東南アジアの若い青年を東京と座間の陸軍士官学校と、それから宮崎の農学校に研修をさせた制度がありました。その卒業生の一人にマレーシアのラジャー・ダト・ノンチェックという上院議員がおります。このラジャーというのはマレー語で王、王様の王という意味で非常に出身の立派な方なんですが、その人が日本とそれからアジアの発展のために大変尽くされて、ASEANの結成にも大変な努力をされて、昭和四十五年に天皇陛下から勲二等の瑞宝章を授与されております。
その人が、今中国で、中国の話はいろいろ同僚議員からされると思うんですが、中国は反日の何かデモを一生懸命やっているそうですが、私は、共産党独裁国家でデモをやるということは政府の意図に反したデモはできない、だから政府が後押しをしていることは明らかであって、そういうのは本当はデモって言わないわけですから、まあ一つのキャンペーンと考えていいんじゃないかと。それで、その上院議員のラジャー・ノンチェックさんがこういうことを述べております。
かつて日本人は清らかで美しかった。かつて日本人は親切で心豊かだった。アジアの国のだれにでも自分のことのように一生懸命尽くしてくれた。戦後の日本人は自分たち日本人のことを悪者だと思い込まされた。学校でもジャーナリズムもそうだとしか教えなかったから、まじめに自分たちのお父さんや先輩は悪いことばかりした残虐非道なひどい人たちだと思っているようだと。だから、アジアの国に行ったらひたすらぺこぺこ謝って、私たちはそんなことはいたしませんと言えばよいと思っていると。そのくせ、経済力が付いてきて技術が向上してくると、自分の国や自分までが偉いと思うようになってきて、上辺や口先では、済まなかった悪かったと言いながら、独り善がりの自分本位の偉そうな態度をする、そんな今の日本人が心配であると。
自分のことや自分の会社の利益ばかり考えて、こせこせと身勝手な行動ばかりしていると。ひょろひょろの日本人は、これが本当の日本人なんだろうかと。自分たちだけで集まっては、自分たちだけの楽しみやぜいたくにふけりながら、自分がお世話になって住んでいる、自分の会社や仕事をしているその国と国民のことをさげすんだ目で見たり、ばかにしたりする。こんな人たちと本当に仲良くしていけるんだろうかと。どうして、どうして日本人はこんなになってしまったんだろうかと、こういうことを述べております。
さらに、この南方特別留学生制度で卒業した人が東南アジアの外務大臣やいろいろな要職に就いておりますが、その当時の日本というのは、今の日本のように豊かでなかったと、貧しかったと。全身傷だらけになって、アジアを西欧の植民地から解放するための大東亜戦争を戦ってきたと。私たちは、その貧しい戦時下の日本で日本のすばらしさを教えられましたと。
あの当時の日本人は、心と心が触れ合う交わりを持って、アジア諸国に偉大な遺産を残してくれましたと。すなわち、四百年の長きにわたるイギリス、オランダ、その他の植民地体制を打破して、アジアの青年たちに民族自決を闘い取る決意と覚悟を与えてくれたと。私たちは、日本の青年が命を捨て、血を流して残してくれた貴い偉大な遺産を基にして、祖国の独立とASEANの結成を成し遂げたのですと。心と心の触れ合いを根底にして、日本とアジアの次の世代の青年たちにより良い遺産を残すよう、お互いに心掛けようではありませんかということを述べております。
何か、日本は悪いことをしたと言っている国だけではないということを私は強く申し上げたくて、私が言ったんじゃ意味がないんで、マレーシアの上院議員がそうおっしゃっているということをまず今日冒頭に申し上げて、外務大臣の御所見を伺いたいと思います。