町村信孝の発言 (外交防衛委員会)

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○国務大臣(町村信孝君) 今、田村議員がお話しになられたそのマレーシアの議員のお考え、表現の仕方、言葉の使い方は別として、私には十分理解ができるところがございます。
 大変、私のことを言って恐縮でございますが、先ほど岡田議員が私の本に触れていただきましたが、貧しい時代の日本人ほどむしろ凜とした生き方をしていたのではないかというような思いがあってあの本を書いたわけでございますが、今のマレーシアの議員の方のお考えというのは一脈通ずるものがあるのかなと、こう思っております。
 これ、日本の方から、いや、あなた方を植民地の支配から解放してあげたんだよとか、貧しいあなた方を支援してあげたんだよと、これは本当に日本の方から言っていいことでは多分ないんだろうとか、彼らがそういう思いで日本人というものの在り方について貴重な示唆をされる、それを日本人がやっぱり真っ当に受け止めるということが大切なんだろうと思います。
 それは、その過程において、私はすべて日本のやったことを正しかったとか美化をするつもりもございません。それは、やはり何といっても植民地支配であれ侵略戦争であれ、それはやったという事実は事実として率直に認め、そして、それに対して反省すべきは反省しなければならないと。よく言われますように、足を踏んだ方は忘れるけれども、踏まれた方はいつまでも覚えているという面もかなりあるわけでありますから、今、マレーシアの議員の言われたような、すべて美しい面ばかりではないんだろうなと、こう思います。
 しかし、それにしても今、最後、委員が引用されました心と心のつながり、福田赳夫元総理が、たしかマニラだったと思いますけれども、総理在職中に正にその心と心のつながり、ハート・ツー・ハート、アジアの人々とはそういう形でつながりを持っていきたいと言われたのは、どちらが先か私も分かりません。もしかしたら、福田総理はそのマレーシアの方のお考えをどこかで学んで言われたのかもしれません。ちょっとどっちが早いか私も時期的には分かりませんが、やはり福田ドクトリンと称されるものというのは、その後ずっと、今でもしばしばASEANの方々と話すと、あの福田ドクトリンということでしばしば引用されるというのは、やはり私はそこにASEANの、アジアの皆さん方の心を打つものがやっぱりあるからなんだろうと、こう思っております。
 そういう意味で、私は日本人の在り方、日本人のこれからの生きていく姿、いろいろな角度からの見方があろうと思いますけれども、戦後、貧しい時代から身を起こして、一生懸命復興のために努力をし、豊かになることを求めてきた、そのこと自体が悪いとは思いませんが、お金がすべてであると、お金を持っている人だけが一番立派なんだという、いつの日か拝金思想的、もう経済至上主義になってしまったやっぱり日本の在り方というのは、私は本当に反省をしないと、諸外国から見ると正に悪い意味でのエコノミックアニマルに堕しているという思いがしてならないわけであります。
 ちょっと個人的な感想ばかり申し上げて恐縮でございましたが、大臣のお考えをという、あえてのお尋ねでございましたので、個人的な感想を述べさせてもらいました。

発言情報

speech_id: 116213950X00720050414_027

発言者: 町村信孝

speaker_id: 34906

日付: 2005-04-14

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会