関谷勝嗣の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)

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○会長(関谷勝嗣君) この小委員会も度々開かれまして、大体の方向付けはあるように思うんでございますが、結論から言えば、我々は二院制堅持であるわけでございまして、そのためには、今もお話がありましたように、衆議院と参議院とは、その制度にしても、あるいは審議の方法にしても、選ばれる形にしても違うというものがもっと明快にしないと、世間一般の方が言っておるように、同じようなことを繰り返しておるではないかと、それは時間の浪費ではないかというようなことになると思うんです。
 ですから、単純に考えてみますと、参議院は解散がない、それから被選挙権が三十歳という大きなものがある、そして、先般の小委員会でも私述べさせていただきましたが、この参議院でお世話になって、ああこれが参議院だなと思ったのは、今三つあります調査会、こういうようなことはすばらしいことです。ですから、まして今、予算は衆議院で、決算は参議院でというようなこともありますけれども、こういうようなこともいい。
 ですから、その違いをはっきり出す、そしてまた国会議員、衆議院も参議院も国会議員ですが、国会議員としての違いというものを大きなものを、出してこなければ私は二院制の意義はないと思うんです。
 それで、その違いを大きく出す一番の基本は、先生方がよく言われますように、やっぱり政党との関係が衆議院とは違うということであればいいんですけれども、これは現実問題として、お互い政党に所属していないとなかなかこの場所に来ることはできない。ましてや今の政治資金規正法では、我が自民党などは支部長にならなければ、その選挙区の公認をいただかなければ、いわゆるその企業献金などは支部でなければ受けることはできませんから。ただ我々個人の後援会で受けることができるのは個人献金だけですから。
 そうなりますと、日本では、個人献金という、その土壌というか感じ、感覚は余り今ありません。まあ今後増えてくるんだろうとは思いますけれども、そういうものがない。ですから、現時点で考えますと、政党を離れて国会へ出てくるという方策が何か制度上できるならばそれにこしたことはないけれども、現実問題としてなかなかそれができないというようなことを考えますと、例えば思い切って参議院の任期を十年にするとか、そうすればもう少し自分の信念で行動が取れるんではないか、投票行為が取れるんではないかというようなことも私は思ったりしておるわけでございます。
 ですから、この二院制を私たちは堅持をしたい。そのためには、そういうようなことで我々がもっと踏み込んで、ここに衆議院と参議院の違いがあるんだということ、それを打ち出してくるためには、今お話がありましたようにやっぱり選挙制度をもっと違ったものにしなければならないんではないかと私は思います。
 衆議院が比例を出してまいりまして、あのときに私は、この話になると、田先生と私は意見が一緒なんですけれども、本当にあの小選挙区制なんか、おかしなことをしたもんだと今でも思っておるんでございますが、中選挙区制でしたら、衆議院の場合は全く個人の選挙です。個人の選挙です。すべて個人でやりました。もう、もちろん組織からポスターから、もうあらゆるものを全部個人でやりました。ところが、やっぱり参議院というのは、やっぱり組織なんです。ということはやっぱり政党色が強いということなんですから。
 ところが、衆議院の選挙制度がまた比例だとか、惜敗率の比例だとか、あるいは小選挙区制になったもんですから、もう参議院と似通ってきた。そこにまた、その二院制の意義が薄れてきておると思うんです。ですから、あの小選挙区制、比例並立制というのは、本当にどういいましょうか、一院制に近づいた私は制度ではないかなと思って残念に思っておるんでございますが。
 そういうようなこともございますから、選挙制度というのを、二院制堅持のためにはやっぱり私はまた変えていかなければならない、今の似通った制度では国民の皆さんの理解を得ることはできないんじゃないかと、そんなことを考えております。
 以上です。

発言情報

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発言者: 関谷勝嗣

speaker_id: 15258

日付: 2005-02-16

院: 参議院

会議名: 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会