吉川春子の発言 (憲法調査会)

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○吉川春子君 先ほど報告させていただきましたが、四点について質問をさせていただきます。
 まず、フランスのデクレについてなんですけれども、舛添先生の方から時代に即したルールが作れるという良さがあるという御指摘がありましたけれども、逆に言うと、その時々の政府の思惑によってデクレの内容が変わってくるという、国会、議会を通さない政令として作られますので、そういう危険性があるのではないかというふうに思いました。フランスにおいては憲法院というものがかなり厳しくこれをコントロールしているということと、何よりも全体として何か歴史的な民主主義のルールみたいものがあって、その時々の政府の恣意的な内容に流れないようにしているという配慮を伺いましたけれども、そういう点をどうお考えになるのかという点が第一点です。
 それから、先ほど私は触れましたけれども、地方自治体の数がもう決定的に日本の十倍とか二十倍とか、議員の数も五十万人とか、こういう人たちが政治を支えていて、国民が日常的に自分の意思表示をして、それが政治に反映させるというふうに、まあ理想的にいっているという意味じゃないんですけれども、そういうことが行われようとしているときに、今の日本では町村合併というところで、広大な範囲を一つの自治体にして、今まで四つとか、佐渡では十あった自治体を一つにして、そういう政治が行われている。地方自治が非常に私は危機に瀕しているというふうに思うんですけれども。そういう土壌の中で、やっぱり国民投票制というものが民主主義を強化する方法として機能できないのではないかという懸念がありますが、この点についてはどなたでも結構なんですけれども、質問したいと思います。
 それから、投票方式、投票方法なんですけれども、やっぱりかなり自由が保障されているということを実感いたしました。それと、このEU憲法、投票に付された内容が物すごい膨大なんですけれども、今、日本でいろいろな国民投票法案の案が報道されております中には一括というようなものもあるわけですけれども、これは大変危険だなと思います。例えば、スイスなどは、空港にエスカレーター、エレベーターを設置するのがいいかどうか、こういう単純なことも国民投票に付されると、住民投票に付されるというふうになっておりますので、それはそれで機能しているわけですけれども、こういう大部なものが一括して投票に付されてしまうということについて大変危惧を感じました。
 そして、以上ひっくるめて、私は、やっぱり日本で今非常に大慌てで国民投票法案を作成するという、そういうことはやっぱりこの制度を議論する環境としてはふさわしくないと思うのですが、特に自民党とか民主党の方からのお考えを伺えればと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 吉川春子

speaker_id: 26901

日付: 2006-02-22

院: 参議院

会議名: 憲法調査会