猪口邦子の発言 (内閣委員会)

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○国務大臣(猪口邦子君) 少子化対策・男女共同参画の推進のほか、青少年育成、消費者政策、食育、犯罪被害者等施策、交通安全対策など、国民の暮らしや生活に直結する政策課題を幅広く担当する大臣として、所信の一端を申し述べます。
 昨年は、出生数が百十万人を下回り、我が国の総人口は戦後初めて減少に転じる見込みとなりました。少子化の急速な進行は、国の基本にかかわる重要な問題として認識しており、社会や経済、地域の持続可能性を基盤から揺るがしかねません。第二次ベビーブーム世代が三十代であるのも今後五年程度の期間です。今や、少子化対策は時間との闘いの局面に入り、国の喫緊の最重要政策課題として国民の英知を結集して対応する必要があります。
 子供は皆、国の宝、社会の宝であり、地域の宝でもあります。子供を安心して産み育て、子供が健全に育っていくことのできる社会の実現のため、子供の立場から各種施策に取り組むことを念頭に、現在、子ども・子育て応援プランに基づき、仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し、子育てを地域を始め社会全体が支える施策の推進、若者の経済的な自立支援など、幅広い施策を総合的に推進しています。
 また、昨年末に策定した女性の再チャレンジ支援プランを着実に実施し、子育て等でいったん仕事を中断した女性の再就職等のしやすい環境づくりを進めてまいります。
 今後、少子化社会対策推進会議における幅広い観点からの議論や、経済界、労働界のトップとの懇談の内容、担当大臣として私自らが全国行脚して地方自治体トップと意見交換を行った結果などを踏まえ、少子化の流れを変える対応策を取りまとめてまいる所存であります。
 だれもが個性と能力を十分に発揮するために、男女がともに自己実現できるフェアな社会への改革を進める必要があります。昨年末に策定した第二次男女共同参画基本計画には、二〇二〇年までに、指導的地位に占める女性割合が三割程度となることを目指すことや、科学技術等の新たな分野における取組を進めること等を盛り込んでおり、今後、同計画に基づき積極的に施策を推進してまいります。
 また、女性に対する暴力の根絶に向けた取組や国際社会との一層の連携協力等を進めるとともに、男女共同参画について広く国民の理解を得られるよう、分かりやすい広報啓発に努めてまいります。
 青少年が健やかに成長する上で、少年非行や児童虐待、不登校・引きこもり等の問題への対応が重要であるとともに、フリーターやニートと呼ばれる若者が増加し、若者の社会的自立を支援する必要性が高まっております。また、幼い子供が殺害される痛ましい事件が相次いで発生しており、子供の安全の確保に緊急に取り組まなければなりません。
 このような課題に対処すべく、青少年育成施策大綱に基づく諸施策を総合的に推進してまいります。
 近年、消費者契約に関連した被害は増加しておりますが、同種の被害が多数発生するという特徴があります。このような消費者被害の発生や拡大を防ぐため、一定の消費者団体が事業者の不当な行為を差し止めることができる制度を導入すべく、消費者契約法の改正法案を今国会に提出いたしました。
 また、国民が安全にかつ安心して暮らせるよう、消費者基本計画の推進、NPOの活動基盤の充実、個人情報の保護等に努めてまいります。
 国民が健康で豊かな人間性をはぐくむ上で、健全な食生活は大変重要です。このため、食育基本法に基づき本年度末を目途に食育推進基本計画を作成し、家庭、学校、地域等様々な分野において、国民運動として食育を推進してまいります。
 犯罪被害者等の方々の苦しみや悲しみを深く受け止め、犯罪被害者等基本計画に基づき、各種施策を実施、推進してまいります。これらの施策により、犯罪被害者等の方々が一日も早く立ち直り、平穏な生活を取り戻すことができるよう努めてまいります。
 平成十五年に立てた十年間で交通事故死者数を五千人以下とするとの政府目標の達成を図るため、総合的な高齢者交通安全対策や歩行者等のいわゆる交通弱者の安全を守る取組を一層強力に推進するとともに、人優先の交通安全思想を基本とする第八次交通安全基本計画を今年度中に策定し、着実に実行してまいります。
 年齢や障害にかかわりなく国民が安心して生活できる社会の実現を目指し、高齢社会対策、障害者施策、バリアフリー施策等を総合的に進めてまいります。
 委員長始め、理事、委員各位の御理解、御協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

発言情報

speech_id: 116414889X00220060309_011

発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2006-03-09

院: 参議院

会議名: 内閣委員会