加藤公一の発言 (議院運営委員会)
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○加藤(公)委員 本日の議事日程第一、議員内山晃君懲罰事犯の件を無期限に延期すべしとの動議を提出いたします。
その理由を以下申し述べます。
与党は、昨日十一時三十分から開かれた懲罰委員会理事会に、突然、横光懲罰委員長の不信任動議を提出し、午後の委員会でこれを可決いたしました。横光委員長の権限を事実上簒奪した上で、自分たちの思いどおりの委員会運営を行おうとしたもので、断じて容認できません。
その上、与党は、懲罰委員会で横光委員長の不信任動議を可決した後も、島村委員長代理のもとで委員会審議を続行し、与党議員のみで我が党の内山晃君に対する三十日間の登院停止を内容とする懲罰動議を可決したのであります。これが国権の最高機関としての立法府のあり方とすれば、極めて情けない、恥ずべき姿であります。憲政史上まれに見る暴挙に対して、満身の怒りを込めて、強く抗議するものであります。
横光懲罰委員長は、議員の身分に関する件を審議する懲罰委員会であるだけに、与野党合意のもとで慎重に議論すべきであると、常に公平公正、中立な委員会運営を心がけてこられました。その横光委員長にいきなり委員長不信任動議を突きつけ、委員会運営の権限を奪った上、内山君の登院停止処分まで決めるなど、言語道断であり、到底認めることはできません。
昨日の懲罰委員会の速記録によりますと、島村委員長代理は、横光委員長の不信任動議を処理した後、「理事各位の協議に基づき、私が引き続き委員長の職務を行います。」と宣言していますが、だれが、どのような権限に基づいて理事会を招集したのでありましょうか。与野党の理事はそろっていたのでしょうか。野党の理事には理事会の呼びかけをせず、委員長席周辺に与党理事だけが集まって、その場で正式な手続が調ったなどとは到底認められません。今後の国会運営は与党だけで行うということなのでしょうか。極めて重大な事態であります。
さらに申し上げれば、内山君に対する懲罰の処分内容が登院停止三十日であり、衆議院の本会議場で演壇から議席に向かってコップの水を振りまいた松浪健四郎君の登院停止二十五日よりも重いという理由が全く理解できません。内山君の行為は、議員に向かって本会議場でコップの水をかけるという愚劣な行為より本当に重い懲罰事案なんでしょうか。少数野党に対するこそくな恫喝は厳に慎むべきであります。
もともと、内山君の五月三十日の厚生労働委員会における行動は、国民の年金に対する不信と不安の増大、社会保険庁のずさんな年金管理とそれによって失われた年金に対する国民の強い怒り、自分たちの年金を何とか守ってほしいという国民の切実な願いを背景にしたものであります。この行動に懲罰が科せられることの方が異常だと考えます。
社会保険庁による年金のずさんな管理から始まったいわゆる消えた年金問題では、各地の社会保険事務所にみずからの年金についての確認を求める国民が殺到する事態となり、二十四時間受け付けの社保庁の専用電話は着信が多く、対応し切れない事態ともなっております。国民の年金に対する不信と不安は、それほどまでに高まっております。この事態を放置してきた責任は、与党にこそあるのではないでしょうか。今政府がやっているようなつけ焼き刃、その場しのぎの対応では、国民の怒りは決しておさまることはありません。
与党の皆さんは、昨日の懲罰委員会における暴挙を真摯に反省し、衆議院で七割を超える巨大与党であるみずからの姿を省みて、議会制民主主義の本旨にのっとって、少数意見を尊重し、多数の横暴に陥ることのないよう、肝に銘じるべきであります。何度も申し上げますが、数を持つ者こそが謙虚であるべきであります。このような暴挙がまかり通るのであれば、我が国の議会制民主主義は死滅しかねません。改めて、与党の皆さんに猛省を促したいと思います。
以上が、議員内山晃君懲罰事犯の件を無期限に延期すべしとの動議提出の理由であります。
委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
以上です。