高野博師の発言 (外交防衛委員会)
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○高野博師君 四つの類型についても、本当にそれが現実的かなという感じがします。
例えば、公海上でアメリカの艦船と日本の艦船が一緒に航行していると、そこでアメリカの艦船が攻撃されたとき日本は何もできない、そしてその場合には日米同盟が崩壊するんではないかというような議論も結構なされておりますが、しかし現実にアメリカだけを攻撃するということがあり得るのかどうか、時間差はあるにしても。あるいは、本当にアメリカを攻撃する国が今あるのかということであります。頭の整理としては、四つの類型はいいかもしれません。しかし、余り現実的でない議論という私は印象を持っております。
しかし、いずれにしましても、本当に国民の生命、財産を守るために必要だというのであれば、真っ正面からこれは議論する必要があるんだろうと思います。しかし、もう一方で、私は、もっとやっぱり日本の平和主義ということ、これについてはきちんと現実の脅威には対応できるような体制を整えながらも、しかしもっと日本の平和主義あるいはソフトパワー、平和戦略、こういうものを強めていくということが必要ではないかなというふうに思っております。
美しい国というのはやっぱり武力を使わない国だ、人間の尊厳が実現する国だ、できる国だという、あるいは自分の国だけが美しいということではなくて、貧困や紛争、いろんなところでいろんな問題がある、こういうことについても思いやれる国が美しい国ではないかなというふうに思います。
ちょっと最初に集団的自衛権の話をしてしまいましたが、国際情勢について、まず大枠について総理の認識を伺いたいと思います。
グローバリゼーションが進んでいるという中で、地球の温暖化が進んでいる。麻薬、テロ、貧困、あるいは地域の紛争等、様々な問題がある。経済もグローバル化している。国と国の間の格差も大きくなっている。国の中でもいろんな問題が起きている。中東情勢もあるいは東アジアも不安定な要因がたくさんあると。世界じゅうの人々が不安を持っているんではないかということ。地球の温暖化については、これは大量破壊兵器だという学者もいるぐらいであります。人類の社会、国際社会が向上しているというよりも、むしろ劣化しているのかなという私は感じを持っております。
そして、この国際社会というのは、力に対しては力をという力の論理、あるいは市場の論理、国家の論理というのが支配的になりつつあるのではないか、人間の論理というのが弱まりつつあるのではないかという私は認識をしておりますが、総理はどういう御認識か、簡潔にお答えいただきたいと思います。