下平尾勲の発言 (経済産業委員会)
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○参考人(下平尾勲君) 一番大切な点は、人の問題であります。人の考え方を変えるということですね。作ったものを売りにいこうとしているわけです、地方の場合は。売れるものを作るという観点がないということと、あの店ははやっているんだというんですけど、店がはやっているんじゃなくて、買物に来る人が多いということなんですね。だから、買物に来る人を多くするためにどうすればいいかという、そういう発想はないわけですね。それから、地域も、あの地域はいいというんですけど、地域はいいかどうかじゃなくて、そこに住んでいる人が立派な人が多いという、そういうことですから。だから、今までのように地域の中から外を見るのじゃなくて、外から地域の中を見ると、やることが非常にたくさんあるわけです。
ですから、成功している地場産業というのは、まず父親が早く死ぬこと。それから養子をもらうこと。それから分家させて、おまえはおまえでやれと、おれはおれだと、がたがた言うなというふうにして分家させること。それが一番成功しているんですよ。だから、そういうふうにして違う考え方を持ち込むことなんです。だから、違う考え方は、UターンとかIターンとかいろんな帰ってきて遊んでいるのが一杯いますからね、そういう人を中に取り込んでいけば一番やりやすいんであって、まず人の考え方を変えると。だから、地域が変わらなければ人間が考え方を変えればいいわけで、だから、そういう意味では交流とか、ここの今回の法案にありますように、いろんなアドバイザーの方が入っていただくというのはこれは大変すばらしい発想で、特に小さな産地というのは期待が大きいと思いますね。まず人。
それから二番目は、組織をつくらないといけない。組織の原点は飲みニケーションですよ。朝なんか見ていると、酒飲みで、大好きで、会議よりも酒の方が好きで、そこで大きなほらを吹いていると、次の朝はやっぱり自分がやらざるを得ないと。だから、やっぱりそういうふうにして、お互いに腹を割って酒を飲んで集まるような雰囲気をつくって、そして、やっぱり大変なんだけど、あいつには負けてたまるかとかいうふうになってくると、仲間が三人、五人と増えてくるわけなんです。だから、そういう組織を、形式的な組織と同時に実際の具体的な組織と、二本立てが必要だと思うんです。田舎へ行くほど、肩書のある人を外すとつぶしに掛かりますよ。だから、それはそれでしっかりつくっておいて、もう一つはそういう具体的に現場に即した飲みニケーション型の組織をつくって、よしやるぞと、実際やらなくてもやるぞという、それがやっぱり大切なんじゃないかと思っておりますが。
以上です。