高野博師の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○高野博師君 それでは、まず外務大臣に、価値の外交と、自由と繁栄の弧と、それとODAの関係についてお伺いしたいと思いますが、その前に若干、頭の整理も含めてお伺いしたいと思います。
価値の外交というのを日本の外交の柱の一つにしたということで、これは新しい発想、新しい戦略で、非常に画期的なことではないかなと思っておりまして、これが日本外交にダイナミズムと力と方向性を与えるんであれば、これは麻生大臣の提案は歴史に残るかもしれないなというふうにも思っております。しかし、自由、民主、法の支配、人権、市場原理、こういう普遍的価値を追求するということにだれも異論はないと思いますし、麻生大臣も日本外交にビジョンが必要だということもおっしゃられておりまして、正にそのとおりだと思います。
しかし、まだ私の中にはこれがすとんと落ちていないんでありまして、幾つかお伺いしたいんでありますが、小泉前総理のときは世界の中の日米同盟ということを声高に強調しておりました。しかし、最近はアジアと世界のための日米同盟という表現をしておりまして、若干、微妙に変わってきているなと。安倍総理の主張する外交というのもどうも観念的でよく分からない点があると。しかし、いつもスローガンは立派なんでありますが、内閣が替わって時がたつと徐々に消えていくという面がありまして、そもそも日本の外交について、日米重視とかアジア重視とか国連重視、こういうことは、外交の方針ではありますけれども、外交の理念ではないんではないかと思うんですね。日本外交の理念というのは一体何なのか、これを端的にお答え願いたいと思います。