横光克彦の発言 (決算行政監視委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○横光委員 私は、教科書の主人公は子供だと思います。文部科学省でもない、審議会でもない、教科書の出版社でもない、子供が主人公だと思うんです。しかし、その主人公である子供たちは意見を言えません。意見を言えません。与えられた教科書を信じて学んでいるんです。ですから、大人の、教科書をつくる側の責任がそれだけ重いんですよ。
 もしねじ曲げられた教科書を使用することになれば、被害を受けるのは子供たちなんですよ。私たちじゃない、大人じゃないんですよ。大人の責任で子供たちが被害を受けるんですよ。ですから、大事なことだと言っておるんです。たとえつらい事実であっても、やはり、それを正しく教え、そして伝えていくことが、私は、戦争の悲惨さや平和のとうとさを未来ある子供たちが学ぶことができると思うんですよ。
 だから、私は、今回文科大臣が、教科書出版会社から訂正申請があれば柔軟に対応するとおっしゃった、これはある意味では前進です。しかし、これは教科書出版会社に責任を押しつけて、隠れみのにして、その場しのぎをしようということであって、根本的な解決にはなりません。沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現であるとするこの検定意見が残る限り、私は、いずれまた記述の修復が繰り返されるおそれがあると思うんです。そうなりますと、これでは沖縄の県民の皆さんや国民の皆さんは不安でたまりません。
 今回、九月二十九日の集会では、今回の検定意見を撤回すべきという決議がされておるんです。ですから、私は、非常に今回の検定のあり方、検定制度は必要ですよ。しかし、今文科大臣がお答えになられましたように、こんな大きな転換をするにもかかわらず、実態は、専門的な、学術的な論議をしたと言いながらも、一切行われていない。そういった中でこれだけ大きな転換をされるということは、大変な問題を起こしてしまう、私はこのように思っております。
 今回の歴史教科書の事実をゆがめた責任はどこにあるのか。私は、沖縄県民や国民を納得させ得る決定的な理由もなく、安易に、もっと言えば恣意的に教科書調査官が調査意見を作成し、これを追認した審議会、さらに審議会の決定を認めた文科省にある、このように思っております。きつい言葉で言えば、文科省の自作自演と言ってもいいんじゃないかというぐらいの今回の検定のあり方だと私は思いますよ。
 私たちは、検定制度の必要性を認めながらも、検定過程に疑義が生じた場合にはもう一度審議会に差し戻すことができる、そういった旨の検定規則の改正を行うしかないと思っておるんですよ。我々民主党は、この検定規則を改正する国会決議を衆議院、参議院ともに提出いたしております。これは決して政治的関与ではありませんよ。沖縄の県議会や市議会が決議したと同じように、政治的関与ではありません。なぜならば、国会は民意の場でありますから、政治的関与ではありません。ですから……(発言する者あり)沖縄では超党派で、皆さん方も賛同したんですよ。よく言えますね、あなたたちは。沖縄県を挙げてこの問題に対応しているんですよ。もし歴史の事実をゆがめてはならないと心底思う議員であるならば、私は、民主党が提出している決議に賛同していただけるもの、このように確信をいたしております。
 ここに、おととい発刊されました「沖縄のうねり」という、多くの沖縄の実態が書かれております。今回の検定意見のこと、過去の歴史、すべていろいろ書かれております。
 その中に、この前、九月二十九日に、高校生の立場から意見発表しました照屋さんが訴えた文章の一部をちょっと御紹介します。照屋奈津美さんですね、高校生です。総理も、文科大臣も、財務大臣も聞いてください。肝に銘じて聞いてください。ちょっとだけ読ませてもらいます。「うそを真実と言わないでほしい。あの醜い戦争を美化しないでほしい。例え醜くても真実を知りたい、学びたい、そして伝えたい。」
 終わります。

発言情報

speech_id: 116804127X00220071012_051

発言者: 横光克彦

speaker_id: 8829

日付: 2007-10-12

院: 衆議院

会議名: 決算行政監視委員会