小林正夫の発言 (厚生労働委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○小林正夫君 おはようございます。民主党・新緑風会・日本の小林正夫です。
 今日の社会で国民の皆様の一番の不安は年金だと思います。公的年金制度は年齢を重ねた後の生活を支える大切な制度であることは言うまでもありません。だからこそ、国民皆年金として位置付けられております。
 ところが、保険料を納めていれば将来安心して年金がもらえると思っていたのに、納めた年金保険料が無駄に使われていたり、記録に残っていなかったり、あるいは横領されたりしている事実が明らかになり、国民の皆さんが計り知れないショックを受けると同時に、年金に対する信頼が地に落ちました。国民の信頼の回復なくして年金制度を維持していくことはできません。今、年金制度への信頼を回復するために早急に対策を講じることが求められています。
 国民の年金不信の大きな原因の一つに、年金保険料の無駄遣いがあります。無駄遣いの最たるものはグリーンピアですが、箱物施設の建設にはおよそ一兆七千億円もの保険料が使われました。
 この参議院厚生労働委員会調査室で出された資料、ここにありますけれども、この資料の中に「大規模年金保養基地(グリーンピア)について」という内容が入っておりまして、十三か所の大規模保養基地の建設に要した費用は一千九百五十二億円、その施設の譲渡価格は合計で四十八億円しかなかった、実に使ったお金の二・四七%でしかなかったとあります。そのほか、職員の宿舎や公用車、またゴルフボールやマッサージ機など、ありとあらゆるものへ流用され、無駄遣いされ、その総額は何と六兆八千億円にも上ります。
 今述べた年金を取り巻く状況、そして六月の全国紙世論調査では国の年金制度を信頼していないとする人が七六%、つまり、四人のうち三人が信頼をしていない、こういう状況がある。このことを背景に質問をさせていただきます。
 民主党は、消えた年金だけでなく、年金保険料を無駄遣いしている実態を国会で取り上げました。この理不尽な流用に対して国民の怒りが高まった平成十六年二月二十五日、私は三年前に当選した議員ですが、私たちの三年前の選挙の少し前のことでございます。この平成十六年二月二十五日の衆議院の予算委員会で、当時、与党の年金制度改革協議会の座長であった自民党の大野功統議員は、同協議会の与党合意としてこのように発言をされております。この厳しい年金財源の時代に、年金財源というのはやはり年金給付以外にはびた一文使っちゃいけない、そして、我々は、この年金の保険料、国民の皆様の大事な年金の保険料は年金給付以外には絶対使わない、こういう誓いに達した、このように発言をしているのであります。その議事録はここにございます。この予算委員会はテレビ中継がされて、正に与党の年金政策の責任者が国民の前で年金保険料は年金給付以外に絶対使わないと宣言したのです。
 ところが、その後、政府・与党は何をしたのでしょうか。
 さきの第百六十六回通常国会に、政府は、グリーンピアのような福祉施設に保険料を充てないよう改正法案を提出しました。しかし、その内容は、福祉施設には使えないが年金教育や年金広報あるいは年金相談には使えるようにするというものでありました。つまり、これまでに引き続いて何にでも保険料を流用できるよう名目を変えたというものでした。非常にこそくで、国民を愚弄した話ではありませんか。そして、与党はこの法案を衆参両院で強行採決し、強引に成立させました。
 この一連の流れについて民主党はどのように受け止めているのか、質問いたします。

発言情報

speech_id: 116814260X00320071030_005

発言者: 小林正夫

speaker_id: 22058

日付: 2007-10-30

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会