木下敏之の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(木下敏之君) 私は役人のコントロールは余り苦ではありませんでした。というのは、霞が関にいて役人が何を大事に動くかというのは分かっていまして、役人は人事で動きます。給料ではないんですね。給料は大して差が付きません。人事だけで動きますので、その人事権を握るということをやりました。
 私が当選したのが三月十四日でして、一回目が、四月一日の人事を止めたんですね。管理職の人事を全部止めて、五月まで延期して、自分が管理職の人事を全部やりまして、だれが人事権を持っているかというのをやっぱり見せるということをやったんですね。何でそれをやったかというと、それは二つ目の敗因のところにつながるんですが、三期十二年ぐらいやるつもりでいたんですが、逆に言うと十二年しかもたないだろうという気持ちは最初からあったんですよ。
 これは、激しい改革をやった人間は途中でみんなやられていまして、何でそうなるかということをリチャード・クーさんに教えていただいたことがあるんですよ。改革をやって特定の者をばっさりやりますと、それに頼って生きていた方たちの恨みがすごく残るんですね。しかし、今財政が厳しい時点なので、それで浮いたお金を広く薄くしか配れない。ですから、それは、ああ、いい改革だねと強く思っていただく方は余りいないんですよ。そうすると、改革を続けていけばいくほど敵はどんどんどんどん増えていって、この間の選挙で、ぎりぎり勝つつもりでいたんですけれども、ちょっと予定が狂って負けてしまいましたが、長くはもたないと思っていたんですね。改革というのはこんなものかなと思っておりまして、しかし、それを恐れていると多分何もできないかなというふうに思っております。
 戻りますが、役人の抵抗というのは、役所の出身者であればそんなに難しくはないと思います。ただ、これを、役人の習性が分からない方が入ってきますとかなり難しいので、そういう意味で本当は役人のコントロールもよくできるプロのシティーマネジャーというものができていくと、外から入ってきた市長さんがかなり思い切ったことをやれるんじゃないかと思っています。ただ、今そういう人はいませんけれども。
 もし、何か役人のコントロールで悩んでいらっしゃる首長さんがいらっしゃれば、時々相談に乗ったりもしているんですが、言っていただければ、こうしたらいいよというアドバイスはさせていただきます。

発言情報

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発言者: 木下敏之

speaker_id: 13486

日付: 2008-02-20

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会