増田寛也の発言 (内閣委員会)

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○国務大臣(増田寛也君) 今先生の方から、地域立法に携わられました経緯も含めていろいろ過去の歴史の御披瀝がございました。
 確かに、戦後大変疲弊した国土を復興させると、そして一億国民を養っていくためにやはりまず産業を振興させるということで、急速にそうした施策を集中すると。これは、時代時代の要請に合うものとして必然性があったんだろうというふうに思うわけでございますが、だんだんだんだんに、やはり国がいろいろメニューをそろえて、そしてそれに合った形で地域を整えていくというのはやっぱり一定の限界感が来ていると。
 そして、先ほどお話ございましたテクノ法あるいは頭脳立地、頭脳十六業種、いろいろ工夫をされて、財政、金融それから税制と、そういった措置をそろえたり、それからあとリゾート、それから拠点法といったような様々な法律がございましたんですが、どうしても各地域似たような顔つきになってきてしまったものを、もっともっと地域の個性、特色を出すべきではないか。
 そういうことで、今途中で先生の方からもお話ございましたが、やはり地域のやる気をもっともっと引き起こすような形で、必ずしも財政主導に携わらずとも、もっともっと地域の創意工夫といったものを生かすべきではないかと。大きく流れがそういう方向に変わってきているんだろうというふうに思うんですが、その中で、私も地方の自治体の首長をやっていた経験からでもあるんですが、ある時期やはり大変急激に、これはグローバリズムの大変大きな影響でもあろうかと思いますけれども、非常に過度に産業集積、それで巨大な産業資本などが地域に進出をしてきて、一挙に中心部が空洞化をすると、そういった現象が進んできたんではないかというふうにも思っております。
 そして、一方で、郊外の方あるいは中山間を見渡すと、限界集落が非常に数多く展開をしてきてしまったと。九州それから中国・四国地方の数ございましたが、東北も本当に負けず劣らず数多くの限界集落が出てきていると。そして、そこでは単に高齢化が二分の一以上ということだけではなくて、まさに先生おっしゃったように、冠婚葬祭という集落で最も基本的な機能も維持するのが非常に難しくなってきてしまっていると。これに何らかの手だてをやはり講じていかなければ、少なくとも政治の責任を果たせないんではないかと私も強くそういうふうに思うわけでございます。
 そして、そのためにも数々の今まで地域立法が行われてきて、これもそれぞれの政治の決断で実施をされてきたものだろうと思うんですが、そういう中でどうしても軸足が産業、企業の振興ということがやはり主眼だったかと思うんですが、そこから更にきめ細かく地域を見て、そこに暮らしている人たちの、生活者だとかそれからコミュニティーの機能、これはどういう役割を果たしているかということは集落集落によってもいろいろ違うんですが、やっぱりその人たちが長年の知恵によって生み出してきたコミュニティーの機能をいま一度、これは大変難しいことかもしれませんが、いま一度コミュニティーの機能を発揮させるような、そういうことを今後考えていかなければ今の中山間の現状というのはなかなか良くならないんではないかと。
 そして、そのためにも、地域の自治体がきめ細かく、今、後段で先生からお話ございましたように、本当に地産地消で、地域の人たちがロットは小さいけれども丹念に作られたものを地域で、道の駅始めいろいろな産直場で販売できるようなことをきめ細かく展開していくですとか、地域のやる気を引き起こすような温かい施策を展開をしていく。そして、やはりそのためにも、各自治体がちょっとした支援をするためには交付税などをきっちりとそういったところに目を行き届かせる必要がありますが、そういったことも考えていかなければならないと思いますし、それから何よりも地域の高齢者の皆さん方の足を確保したりということで、やるべきことは今山ほどあるんではないかというふうに思っております。
 昨年の十一月に地方再生戦略ということをそういう思いで取りまとめをしましたんですが、やはり年々歳々そうした中山間の状況というのは加速度的に今進んできているんではないかと、こういうふうにも思っておりますし、その中で、しかし、地方の元気が日本の力というふうに私申し上げておりますが、やっぱり地域地域が良くなっていくと、そこに暮らしていらっしゃる高齢者の皆さん方、それは本当に我々自身が間もなくそういった年齢層に達するという中で必ず守っていかなければならない地域、多元的な機能を発揮する地域でありますので、少し長くなりましたけれども、そういう地域にきめ細かく配慮すると。
 そして、地域のやはりいろいろな創意工夫をできるだけきめ細かく後押しを行政がしていくという意味で応援していく、一番地域のことを知っている地域の皆さん方の創意工夫を後押しをしていくと、そういうことでそうした地域を守り、そして維持していく、そういう施策を展開していかなければならないと、基本的に今、少し長く申し上げましたけれども、そういう思いで今大臣の職を担当しているところでございます。

発言情報

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発言者: 増田寛也

speaker_id: 24135

日付: 2008-05-13

院: 参議院

会議名: 内閣委員会