福田康夫の発言 (予算委員会)
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○内閣総理大臣(福田康夫君) 外交全般について申し上げれば、やはり日本、我が国というのは、特に現行憲法下においては世界の国と平和な関係を持ち続けるということが、これが至上命題だと思います。紛争が地域に起こるということによって日本が影響を受ける、日本の発展も影響を受ける可能性が極めて強い。経済における海外との依存度、これは年々増えております。そういうことも考えると、外国との協調関係というのは非常に大事であるというふうに思います。ですから、そういう日本とその国というだけでなくて、その地域全体が平和であるように我が国としても外交面における働きかけを常日ごろしていかなければいけないと思います。
そういう上で、この我が国の最も大事な部分といえば、やはり安全保障を依存している日米関係ですね。米国との関係は、これはもう経済的にも文化的にも、そしてあらゆる面において非常に深い関係にあり、そしてこれは切っても切れない関係だというように思います。この関係は今後とも大事にしていかなければいけないと思います。
そして、その上でアジアとの関係、一番近い国々との関係、これはやっぱり我が国としても大事にしていかなければいけない地域だと思います。しかし、不幸にして、このアジア地域において北朝鮮、こういう状況ですね、私から御説明申し上げることもない状況にあるということ、そしてまたロシアとも平和条約が締結されていないんですよ。そういう状況をこれは放置しておいていいものかどうかということを考えますと、やはり私は、日本のことを考えても、またこの地域全体のことを考えても、こういう両国との関係を正常化すると。まあ、ロシアとの関係は正常化されておりますけどね。平和条約を締結して、本当にあらゆる面でお付き合いができる国になってほしいという思いを常々持っておるわけでありますから、私はこういう国々との関係を更に良くするという、そういう観点から一生懸命努力していかなければいけない、そういうことはまず申し上げなければいけないと思います。
そしてまた、一番近い韓国ですね、韓国との関係も、これも本当に大事だと思います。この関係が悪くて、またその隣の中国、この大国中国との関係も、これも良くしていかなければ日本は常に不安な状態に身を置かなければいけない、そういう立場になるわけでありますから、そういうことのないように、そしてお互いに利益し合えるような、そういう関係にしていきたいと思っております。
そして、その中国の南の方には更に東南アジア、そして南西アジア、インドも含める南西アジアもずっとつながっているわけですね。そして、その先に中東があるということでありますけれども、そういうアジア地域というのはやはり我が国にとって経済的にも、そしてまたこれからはもう様々な面で交流が深まり大事な国になってくるんだというふうに思っております。
そういう関係を続けながらこの地域が安定していくところに私は日本の安全を見出すというように思っておりますので、私はこの国だけとか、そういうふうなことは申し上げません。あえて申し上げません。そして、そういう国々すべてと安定した関係、そして地域全体が平和になるような、そういう方向で我が国の外交を展開するということが日本の立場だというように考えております。