羽田雄一郎の発言 (平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二件両院協議会)

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○羽田雄一郎君 参議院側が平成十九年度一般会計補正予算外二件を賛成少数で否決した議決の趣旨を申し上げます。
 否決の第一の理由は、高齢者医療制度の導入を前に、一時的凍結というその場しのぎの対応に終始していることであります。
 本年四月から始まる高齢者医療制度は、年金課税の強化や定率減税の廃止など高齢者の負担増加が相次ぐ状況のもとで、政府が導入を強行したものであります。国民世論の強い反発を受け、政府は、急遽、負担の一時凍結を決めたのでありますが、今の段階で制度の一部凍結を行わなければならないこと自体、高齢者医療制度に重大な問題があったことを示す証左にほかなりません。凍結などという小手先の対応ではなく、制度そのものを抜本的に見直すべきであります。
 否決の第二の理由は、税収見積もりに慎重さを欠いている点であります。
 本補正予算では、税収を約九千億円減額修正し、五十二兆五千億円余としておりますが、前年度決算の税収と比べれば七・一%増、額にして三兆五千億円近い増加を見込んでおり、過大見積もりの可能性が濃厚であります。政府は、十八年度においても、補正予算で一兆四千億円に上る大幅な税収の過大見積もりを行っております。
 まして、今年度においては、既に企業収益にも陰りが見られるなど、景気の先行き不透明感が一段と強まっており、かかる状況にもかかわらず、慎重な税収見積もりを怠る政府のやり方は容認できません。
 否決の第三の理由は、補正予算の編成要件から見て、妥当性を欠く経費が計上されていることであります。
 財政法第二十九条は、予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となった経費の追加及び変更を補正予算の要件としております。しかし、本補正予算には、二十年度から導入予定の高齢者医療制度の負担凍結に必要な経費や農業活性化対策の経費など、本来、当初予算に計上すべき経費が大幅に追加されております。こうした措置は、補正予算を利用して当初予算の歳出を抑制するシーリング逃れそのものであり、財政規律の面から、到底認めることはできません。
 否決の第四の理由は、原油高対策が不十分なことであります。
 昨年後半以降、再び原油価格の高騰が顕著になっており、既にガソリン、食料品価格の上昇が目立つなど、国内においてもその影響がじわじわと広がり、国民生活への圧迫は日増しに強くなってきております。
 政府は、昨年末、原油価格高騰に対する緊急対策をまとめ、その一部を本補正予算に計上しておりますが、規模も小さく小出しの対応が目立ち、全く力不足であります。
 原油高が国民生活へ深刻な影響を与えていることを踏まえ、政府は、一刻も早く、揮発油税の暫定税率を廃止し、ガソリン価格の引き下げを図るとともに、高速道路料金の一律三割引き下げを実現するほか、中小企業者や漁業・農業従事者に対しても負担軽減のための万全の措置を講じるべきであります。
 否決の理由は多岐にわたりますが、両院協議会としましては、参議院側が指摘した平成十九年度補正予算に反対する諸事項を除去することによって平成十九年度補正予算三案が成立できるよう、御協力、御賛同いただきたくお願い申し上げる次第であります。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 羽田雄一郎

speaker_id: 27533

日付: 2008-02-06

院: 両院

会議名: 平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二件両院協議会