山本一太の発言 (外交防衛委員会)
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○山本一太君 今外務大臣の方から、もちろんこれはアメリカ政府が決める問題ではあっても、実質的には日本政府にとっても北朝鮮に対する一つの外交カードとして機能してきたという事実はあるというお話がありました。
たしか昨年の十月だったと思いますが、六者協議は第六回でしょうか、第六回会合のときにも、北朝鮮が第二段階の措置について合意した場合には、これは北朝鮮がちゃんとした行動を取ればテロ支援国家指定解除をすると、アメリカ政府がこのことについて同意したということがあって、その後、当然日本政府としても、日本政府としての懸念といいますか、これ慎重にやってくださいということを何度か伝えて、十一月に福田総理が訪米をしたときにブッシュ大統領と会って、このことについてどう言及されたのか分かりませんが、ブッシュ大統領の方から、拉致問題についてもしっかりアメリカ政府はこれを忘れないで協力しますという言質を引き出したわけですね。私は、やっぱりこれがあのときテロ支援国家指定解除がなかった、アメリカがあそこでテロ支援国家指定解除をしなかった一つの私は理由になっているんじゃないかというふうに思います。
それと、もうこれも中曽根大臣御存じのとおり、六月には一時ブッシュ政権は、たしかあのとき北朝鮮が核計画の申告を提出したということで、ブッシュ政権として、いや、じゃ、議会に対してテロ支援国家指定解除をやりますよという通告をしたと。しかしながら、八月になって期限が来ても結局アメリカ政府はテロ支援国家指定解除をしなかったと。それは、最初に議会に通告した後にブッシュ大統領が日本に対して、いや、これは核の検証のプロセスをつくるために北朝鮮がきちんと協力をする必要があるんですよということを言い、さらにそこで、日本の拉致問題についてもきちんと頭にありますよということを言ったことで、結局八月になっても解除されずに先に延びたと。こういう意味でいうと、私は、このときも日本政府の恐らくいろんな働きかけがアメリカ政府にある意味でいうとこういう決断を促したんじゃないかというふうに思っています。
このテロ支援国家指定、残念ながら、残念ながらとあえて言いますけれども、解除されてしまったわけですが、このテロ支援国家指定が解除されるいろんな経緯については前回の委員会等々でも大臣の方から説明がありました。当然、日米の当局でこの問題についてはかなり緊密に連絡をしていたというふうに思いますし、アメリカ側のニュアンスも、いつかは、いつかはこれは米朝交渉の状況によっては外されるだろうなと、こういう恐らく認識はあったんだと思います。
ただ、私はあえて申し上げると、中曽根大臣とライス国務長官が電話会談をされたと。多分、外交上、外に出せることと出せないことがあると思いますから、電話会談の中身がすべて外に出ているとは思いませんが、巷間伝えられているところによれば、まあマスコミ報道によれば、ライス国務長官は、ブッシュ大統領はまだ最終決断をしていないと言い、さらに、このことについては引き続き協議をしていくと、こういうことを中曽根大臣に対しておっしゃったというふうに、これは報道ベースですからどこまで、全部事実なのか分かりませんが、言われていると。
当然、日米当局で緊密に連絡を取ってきたんだとは思いますが、中曽根大臣とライス国務長官の日米外相会談の次の日にこのアメリカからのテロ支援国家指定解除の発表がなされて、麻生総理にブッシュ大統領から電話が行ったということについては、ちょっと、個人的に言うとやはりやや唐突な感じがいたしました。
これについて、実際に交渉に携わられていた中曽根大臣として、日米の外相会談があった後、その次の日にアメリカから解除の発表があったということについて、ちょっと唐突だなと、そういう感触は持たれなかったでしょうか。