円より子の発言 (予算委員会)

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○円より子君 そうすると、株価も回復し、不良債権の処理も終わり、景気の回復も全治三年でできると今おっしゃいました。まあ総理が大体おっしゃいましたので、さきの大恐慌のとき、政治のリーダーが的確な認識を欠いて、それで大恐慌は世界経済のブロック化をもたらして、全体主義国家とイギリス、フランス、オランダなど既得権益を守ろうとする勢力との間で戦争が勃発し、我が国が敗戦への道を進んだ、そのことは今総理もおっしゃったとおりです。そういうことによってやっとその後アメリカが回復していくという状況にもなるんですけれども、今は大恐慌の時代と違い、さっき総理もおっしゃいました、すぐさまサミットも開かれたと。確かに国際協調のための枠組みが存在しています。それから、金融システム面の安全網も整っています。金本位制ではなくて変動相場制でもあります。先進国においては、名目賃金や物価がそんなに激しく下がりにくいという下方硬直性も持っております。そして、不況時には財政支出を拡大させるという考え方も一般化しています。
 だから、私も二十五年も掛かると思っていません。でも、三年というのは甘過ぎます。もちろん、国民に余り落胆させないということは大事なことですけれども、的確に問題をとらえて、そしてそれにどういう正しい対処をするかということを説得し、国民に納得してもらうことは物すごいこの金融危機に対して大事なんです。
 今、株価が暴落したとはいえ、かつての大恐慌のときのような混乱は総理がおっしゃったとおりありません、銀行の取付け騒ぎはありません。けれども、首を切られ、住む家もなく、有期雇用の人たちや、採用内定を取り消されて人生の設計が狂ってしまったという若者や、黒字倒産の企業など、大変なことが起きているんですよ。確かに銀行の取付け騒ぎは起きていません。激しいインフレに見舞われるという状況でもありません。だけど、このことが、今総理がおっしゃったことが私は余りにも政府に危機感がなさ過ぎて、そして対応にスピード感もなくしてしまっているのではないか、もうこれは国民のために私たち民主党はとても憂慮しております。
 そこで、今回、もう一つこの問題の、一体どのくらい損失が出たのか、その算定をしっかりしておかないといけません。正確な数字は当然、実際に不良債権の総額が幾らになるかはその処理が始まらなければ正確な数字は確定できませんでしょう。様々なIMFですとか民間の機関が何兆何兆というもちろん数字は出しておりますけれども、総理は一体どのくらいのものが今回の金融経済危機で生じると考えていらっしゃるでしょうか。

発言情報

speech_id: 117015261X00620081210_017

発言者: 円より子

speaker_id: 24788

日付: 2008-12-10

院: 参議院

会議名: 予算委員会