円より子の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○円より子君 認識が甘過ぎることをもう一度申し上げますが、まず今回の金融危機の対処策についてお伺いしたいんですが、今回を体の症状で見てみますと、アメリカは不良債権に係る損失という大量出血のショックから、金融システムの機能停止という一時的な心臓停止に陥ったと言えるんです。この状態から蘇生を図るには、まず止血、そして輸血、人工心臓、そして体力の回復という四つの施策が必要になってまいります。
止血については、まず出血を止めることについては、価格が下落したので損失が発生した、そして資産を売却する、そしてそれでまた損失が発生するという悪循環を止めることですが、バブルの価格は下がるところまで下がらなければなりませんけれども、行き過ぎは更なる出血を招きますから、どこかの時点で買い支えが必要になってまいります。住宅価格が下げ止まらない限り、本格的な止血は難しい。悪循環を止めるには取りあえず価格を消す、すなわち時価評価の停止。患部を摘出する意味では、政府による資産買取り枠を設定する、また急激な株価の下落を止めるために空売り規制を対処する、強化する、こういう対症療法が必要なんですね。今総理がおっしゃったとおり、これはある程度既に対応済みだろうと思われます。止血まではうまくいきました。
次に、足りなくなった血液を輸血する必要があるんですが、資本不足に陥った銀行に公的資金を注入し機能回復を図らなければいけない。この必要な注入量がただ確定できないと総理も今おっしゃいましたが、確定できないので、まず、そうしたら、これは大変なことになるんですよ、確定もしないでやっていたら。日本のバブル崩壊後の公的資金注入のことをしっかりアメリカにもおっしゃったと言われていますが、あのときは日本は、スピードは足りない、公的資金の注入は遅れた、それであんなひどい失われた十年とか十五年になったわけですから、反面教師として忠告なさったんだと思いますけれども、日本のあのままなっていたら大変だと思うんですね。そこで、まずアメリカに資産状況を公表させる必要があるのではないかと思います。同盟国なら、麻生さん、総理、そうなさった方がいいと思います。
ただ、不確実性が残る中でリスクを取れるのは公的資金しかありませんので、政府の不退転の意思を示す上でも公的資金の投入は日本でも必要ですから、私も備えあれば憂いなしということで、モラルハザードには注意が必要だということで審議を慎重にやってまいりましたが、必ずこの金融機能強化法は明日採決させますので、御安心くださいませ。
そして、四番目の人工心臓ですけれども、さらに新しい心臓によって経済の血液であるマネーが流れるようにしなければなりません。既存の金融システムは市場の参加者の間での相互信頼が大前提です。ところが、ネットワーク型システムでやってきたものですから、このサブプライムローンによる損失でだれもがカウンターパーティーリスクを取らなくなっています。このシステムが円滑に機能しておりません。
そこで、新しい心臓、人工心臓というんでしょうか、あらゆる金融取引が今中央銀行である連邦準備制度を経由するハブ・アンド・スポーク型システムに入れ替えざるを得ないという状況になってきているんですが、この点は、来年四月二日、どうも日本では開催されずロンドンになったようでございますが、G20の首脳会合の私は隠れたテーマになるんだと思います。
総理の御所見を伺います。