石井一の発言 (平成二十一年度一般会計予算外二件両院協議会)

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○石井一君 ただいま両院からの意見を聞いておりまして、参議院側といたしましては、趣旨説明峰崎委員、そして意見表明を三党代表が行いました。与党側からも、自民党側から、公明党側からも御意見がございましたが、何と申しますか、お互いが平行線をたどり、ここが協議をする場所かと唖然とするような一面がありました。お互いが妥協し、何らかの結論を得るということができない協議会になっておる。また、過去を振り返りましても、このような形式的な儀式的な形骸化した両院協議会が続いておるということは誠に残念なことだと言わなければなりません。
 予算案はいわゆる衆議院優位という期限の設定があり、さらに、現在は三分の二条項がありますので、あらゆる法案に対しましても何らかの措置がとれるわけでありますが、将来を展望いたしましたときに、一体、我々がそちら側に座る場合もあるかも分かりませんし、その逆があるかも分かりませんけれども、三分の二の条項がなくなって、予算案、条約その他を除いて、与野党の意見が対立した場合に、意見がまとまらず硬直状態になります。これまでなかった、余り危機的な状況を感じられませんけれども、近い未来には必ずそういう状況が起こってくるのではないか、私はそういうことを非常に政党人として危惧をしておるわけであります。
 今回、実はその片りんが見えまして、一月の二十六日、二十七日に相当な時間を掛けて皆様方にもお付き合いをいただいて議論をいたしました。その一つの成果は、従来、話合いの中での議事録は取らないし、それは公開しないということになっておりましたけれども、今回、両議長の合意の下に一歩前進をいたしまして、今後協議会の内容については公開しようという合意ができたのは一つの前進であります。
 しかし、第二の、基本的なこの両院協議会についての運営についてはまだ問題をそのまま積み残したまま今日に至っておるということで、本日お集まりの責任ある立場の二十名の委員は重く受け止めていただきたいというふうに思うんであります。両院協議会の規定は、憲法六十条に重く決められております憲法の規定による協議会でありますが、しかし、その六十条の下に、国会法八十五条から九十八条まで決められております協議会の規定の中においては、これで運営ができるのかというような疑問点が非常にたくさんあります。
 ここではもう余り細かく申し上げませんけれども、例えば国会法八十九条で、両院の議決が異なった場合においては、各議院より選挙された十名ずつの委員がここへ出てくる。委員の数はこのままでいいのだろうか、対立のままこれが続くんじゃないか、開催方法、構成、人数、議事の進め方、採決の在り方、協議会の運営等々について、私は今後建設的な議論を両議院で行う必要があるというふうに思います。
 第九十条では、互選された議長が毎回くじを引いてその議長を決めると。これも公平なやり方であると言うかも分かりませんけれども、実に前近代的な方法であると。たまたま衛藤さんが何回も引き当てたけれども、その逆の場合もあると。
 ところが今度は、九十二条では、議事は過半数で決定すると言っておるんですが、くじを引いた方が過半数が取れないと。だから、議長を引っ張った方が議事は有利に進めることはできるかも分からぬけれども、いつ動議が出て、議事をやった場合には、くじを引かなかった方が有利になると。これも、両院が決めてきたことをここへ持ってきてくじを引いて、くじに当たらなかった方が多数決で決めるなんていうことが今後放置されていいのかと。
 あるいは、九十四条、九十五条、九十六条には、この協議会には両院議長を招致する権限、内閣総理大臣、国務大臣、内閣官房副長官、副大臣等の出席を要求するというふうなことができると。傍聴を禁止したり、厳粛な議論をやらなければいかぬという規定があるにもかかわらず、この規定についてはこれまで何ら行使されたこともないというふうなことになりますから、これをこの際洗い直す必要があるということを痛感をいたします。さもなければ、今後、衆議院と参議院の議決が合わない場合には法案はほとんど成立しない、こういう状況が繰り返し続けられるという異常事態が起こってくる可能性というものがあります。
 したがいまして、今回の経験を踏まえて、この両院協議会の総意をもって議長に意見を具申し、これらの国会法の問題点について、両院の各派の代表が相集い、できるだけ速やかに一つの結論を得るということをやっておきませんと、今後の我が国の議会制民主主義に対して大変な大きな問題を提起することにはなるんじゃないかなと。
 その場になってから動かぬと、国会を開いても法律がすべてデッドロックに乗り上げるというふうなことは避けなければいかぬと思いますので、五五年体制の中での自民党の長期政権の中ではそのような御心配はなかったわけでありますが、今後そのような事態が想定される今日、この問題をそのような形で取り上げられるようにひとつ御提案を申し上げておきたい、このように思います。

発言情報

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発言者: 石井一

speaker_id: 29736

日付: 2009-03-27

院: 両院

会議名: 平成二十一年度一般会計予算外二件両院協議会