福山哲郎の発言 (平成二十年度一般会計補正予算(第2号)外一件両院協議会)

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○福山哲郎君 参議院側が、平成二十年度一般会計補正予算(第2号)及び平成二十年度特別会計補正予算(特第2号)を多数をもって修正議決した趣旨を申し上げます。
 現在、我が国経済は、世界恐慌以来の危機的状況にあり、特に雇用情勢は非正規労働者が大量に解雇されるなど、極めて深刻な状況にあります。雇用対策を中心とした迅速かつ効果的な経済対策の実施が求められているにもかかわらず、政府は、第二次補正予算の提出をいたずらに先送りしたばかりか、国民の大多数が反対する定額給付金を本補正予算に盛り込みました。定額給付金には以下のような問題があるため、原案から削除する修正を行ったものであります。
 定額給付金の第一の問題は、景気の急速な悪化により厳しい生活を強いられている人々への支援策として、全く不適切である点であります。今回の仕組みでは、派遣切りなどで住む場所を失った人々や路上生活者など、真に支援を必要とする生活困窮者に行き渡らない一方で、日常生活には何ら支障のない高額所得者でも受給できることになっており、生活支援のための施策としては全く整合性を欠いております。さらに、所得制限をめぐる政府の迷走は、この定額給付金がさしたる議論もなく、場当たり的に打ち出された施策であることの証左にほかなりません。
 第二の問題は、景気浮揚効果がほとんど期待できない点であります。膨大な費用と時間を掛けて実施する給付金の景気浮揚効果は、政府自らが認めるように、GDPをわずか〇・一五%押し上げる程度しかありません。このようなばらまき型の対策にさしたる経済効果が期待できないことは、平成十一年に実施された地域振興券の事例により、国民のみならず政府自ら十分認識しているはずです。それにもかかわらず、このような施策を再び実施しようとしたのは、その主眼が、生活支援や景気浮揚ではなく、選挙目当てのばらまきにあるからにほかなりません。世論調査を見ても、国民の大多数が反対する施策に国民全体の貴重な財産である特別会計の積立金をつぎ込むことには到底賛成できないのであります。
 第三の問題は、給付の実施に係る重要部分の決定を地方に丸投げしている点であります。要件や手続等について根拠法を制定することなく、所得制限を設けるか否かといった難しい判断を地方にゆだねたばかりか、総理は、地方分権なのだからよいなどと開き直りました。驚くばかりです。
 主なものでもこれだけの問題を抱え、大多数の国民が反対する定額給付金は速やかに撤回すべきであります。
 なお、修正部分を除く原案については、不十分な雇用対策、わずか一年限りの子育て応援特別手当、既定経費の節減努力不足、本来当初予算に盛り込むべき経費が計上されていることなど、種々の問題点がありますが、現下の極めて厳しい経済情勢にかんがみ、是としたものであります。
 以上が参議院側の議決の理由でありますが、両院協議会といたしましては、参議院の議決に是非御賛同いただきたく、お願い申し上げる次第であります。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 福山哲郎

speaker_id: 23476

日付: 2009-01-26

院: 両院

会議名: 平成二十年度一般会計補正予算(第2号)外一件両院協議会