鈴木克昌の発言 (本会議)

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○鈴木克昌君 民主党の鈴木克昌であります。
 私は、民主党・無所属クラブを代表し、ただいま議題となりました内閣不信任決議案に対し、断固反対の立場から討論をいたします。(拍手)
 昨年の総選挙で三百八議席という圧倒的国民の皆様の支持を受けて誕生した民主党を中心とした連立政権、この九カ月の足跡を振り返れば、決して平坦な道程を歩んできたわけではありませんでした。それは当然であります。我々の政権が挑戦し続けているのは、長きにわたる自民党政権が築き上げてきた既得権益構造がはびこる政治、行政を根底から覆す大改革であるからであります。
 自民党政権下の内閣は官僚の実効支配を許し、与党議員は族議員として隠然と影響力を行使することに奔走し、主権者たる国民の声は遠く届かなかった官邸と霞が関。我々は、ここに国民、生活者の息吹を強く吹き込むことに挑み続けているわけであります。
 多くの抵抗があります。場合によってはサボタージュもあるでしょう。そして、日々膨大なエネルギーを必要とする難事業であります。しかし、政治家が主導し、責任をとりながら、行政の英知を束ね、活用し、我が国の新しい道筋を切り開き続けているのです。
 昨年の政権交代後、直ちに事務次官会議を廃止して、閣僚が政策を直接協議、調整する仕組みに改めました。各府省においても、大臣、副大臣、政務官の政務三役が政策決定を行う仕組みを導入し、政治主導の体制整備を進めました。
 これまでは、丸投げされた官僚が事前に省庁間で根回しをして、閣議は、議論もなく、ただサインをするだけのセレモニーでした。自民党の諸君は、本当にこれが内閣のあるべき姿と今もお考えなのでしょうか。
 官邸においても、省庁においても、政治家が責任を持って議論を重ね、政策を決定する。スマートなセレモニーとはほど遠くとも、時には手間取ることがあっても、まだまだ未熟な部分が残っていても、本当の政治の姿はこちらの方にあるのではないでしょうか。
 政治家が国民、生活者から負託された責任を貫く、その結果、事業仕分けに象徴されるように、税金の使い道の透明性が高まり、これまで見過ごされてきた無駄遣いに切り込むことができました。
 また、今年度の政府予算は、公共事業費を一八・三%減とする一方で、社会保障費は九・八%増、教育費も五・二%増など、予算配分を大きく見直し、国民の命と暮らしを守る予算とすることができました。これは、官僚支配の自民党政権では到底でき得なかった、大改革を象徴する一例であります。
 厳しい経済情勢を背景とした税収の落ち込み、そして自民党政権が無責任に積み重ねてきた巨額の財政赤字、この過酷な条件の中でも、民主党マニフェスト政策を中心に、既に多くの実績を上げてきています。
 子ども手当、高校の無償化、農業の戸別所得補償、数々の雇用政策、支援、また生活保護の母子加算復活や父子家庭の児童扶養手当給付、そして肝炎被害者、水俣病被害者、被爆者の方々の視点に立った政治判断、これらはいずれも、自民党政治ではあり得なかった施策の数々であります。国民の皆様からお預かりした税金を、必要としている当事者に無駄なく活用する施策。当たり前のようですが、実は、これは改革の大きな特徴でもあります。
 これまでの事業は、税金が当事者に届くまでに幾重にも不透明な仕組みや団体などが介在し、利権や天下りの温床となっていました。言葉をかえれば、使われた税金の多くが、政策や事業の目的とはかけ離れた不透明な世界に吸い取られていたのであります。
 自民党政権の強大な負の遺産に決してひるむことなく、民主党政権は、改革の険しい道を一歩一歩その歩みを重ねているのであります。
 国民の皆様の期待を受けて誕生した前鳩山総理は、結果としては申しわけないことになったわけでありますが、新しいリーダーシップのもとでもろもろの課題を進めていく、このように判断をいたしました。そして、身を引く勇断をされたわけであります。
 菅内閣は、この勇断を受けて、民主党が進めるこの国の大改革、再生の歩みを決してとめることなく、さらに加速するために発足いたしました。
 菅総理は、既に所信表明において、強い経済、強い財政、強い社会保障の一体的実現で元気な日本を復活させる道筋を具体的に説明いたしました。
 そして、民主党は、予算委員会の開催や党首討論開催を野党に呼びかけ、国会の場での政策討論実現を提言いたしました。しかしながら、野党は、これを拒んだのであります。全くもって驚くべき暴挙であります。あげくの果てが、この内閣不信任決議案であります。
 国民の前での正々堂々とした政策議論からひたすら逃げて、相も変わらぬ日程闘争という旧態依然とした国対戦術、そしてアリバイ闘争に、国民の信は到底あり得ません。野党の諸君は、真摯に国民の声に耳を傾け、猛省すべきであります。
 反対のための反対、批判のための批判を弄するのではなく、政策を持って論を闘わす、責任ある政党に脱皮することが今何よりも国民から求められていることを受けとめるべきであります。
 民主党が進める大改革は、歴史の必然であることを確信します。そして、議題となった内閣不信任決議案を否決することは、未来から託された使命であると確信をいたしております。
 議員各位、決して時計の針を逆に戻してはなりません。ともに、これまでの既得権益構造との決別を誓い、政治家が国民、生活者から負託された責任を全うする政治を再生させようではありませんか。
 本院が良識を持って圧倒的大差で菅内閣を信任し、日本の政治をさらに一歩二歩進めることを切に願い、私の討論を終わります。(拍手)

発言情報

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発言者: 鈴木克昌

speaker_id: 177

日付: 2010-06-16

院: 衆議院

会議名: 本会議