西郷泰之の発言 (少子高齢化・共生社会に関する調査会)

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○参考人(西郷泰之君) 三つ御質問いただきまして、ありがとうございます。
 一つ目の利用のきっかけですが、これはイギリスでも日本でもそれは大変な手だてというか工夫が要りまして、例えば日本の場合ですと、乳児家庭全戸訪問事業で訪問をした家庭で、その訪問した人と親御さんとの信頼関係で利用に至るとか、それからあと、地域子育て支援拠点を利用していて、その地域子育て支援拠点のスタッフとの関係、信頼関係で親御さんが利用するとか、あとは、広報が行き渡っていくと、まだそこまで行っていませんが、日本の場合は、行き渡っていくとお母さん自身からの申込みというのも、イギリスの場合ですと四分の一ほどあったりします。
 私は、まさにその掘り起こしというところについては、ホームスタートはいろんな関係機関との連携をして様々な情報をもらって、そこから情報をいただいた方について支援をするということなので、要は、議員がおっしゃるように、そういう情報を得ること、ないしは利用に至るような信頼関係を持つ人をつくることというのがとても大事になってきていて、それはホームスタートだけでは到底できないわけなので、それはそれできちんとつくらなければいけないかなと思っています。
 イギリスの場合は、極めて助産師さんが、出産後、もう直後、翌日から家庭に帰りますから、そこにかなり頻繁に入っていますので、助産師さんとお母さんとの信頼関係、御家族との信頼関係が高いので、助産師さんからの紹介という極めて太いパイプがあるんですが、日本の場合は様々なパイプを使ってという形にならざるを得ないというのが現状です。
 それから二点目の御質問ですが、活動上のルールについては、訪問するボランティアの人たちについても八日間の研修を日本でもやっていまして、基本的には傾聴なので、要は指導とか示唆とか指図とかいうことはしないとか、聞かれたらそれは当然話しますけれども、要は傾聴なので、こちらから余り発言をしていかないということを基本姿勢にしています。
 守秘義務とかについても基本的なルール付けをしたりとか、先ほど申し上げたように、虐待とかDVの場合はとりわけ別ですよとか、それから利用家庭が勘違いをして、ヘルパーさんと勘違いをされたりとか専門家と勘違いされてしまう場合もあるので、そういうことはありませんよとかいう事前の説明も、オーガナイザーの人が事前に行って利用家庭と話をしてくるという形。
 そして、ちょっと繰り返しになりますが、ボランティアの研修でも、ボランティアの人たちがそこら辺の段取りないしはやっていけないことなどもきちっと理解して伺うという形になっています。
 そして三つ目は地域資源へのつなげ方ですが、まさにそれが役割だというふうにも認識しています。つまり、ホームスタートがあれば世の中すべて良くなるはずもなく、例えば地域子育て支援拠点がとても社会的にも人気だし、利用者からも評価が高いし、その効果についても調査などで明らかになっています。
 例えば、ああいう地域子育て支援拠点を利用できるようにするとか、ですから、そのためには一緒に地域子育て支援拠点に行って一緒に遊ぶとか、そういう地域資源を紹介したりとか地域資源を一緒に利用したりとかいうことを積極的にして、要は何か月もボランティアが行くということではなくて、極めて短期的な支援になりまして、二か月とか三か月とか、それより長い場合は既存の社会資源を活用した方が有効である場合が多いということも経験的に分かってきているので、どちらかというと、言い方を変えると、そういう地域資源をより活用できるように活動しているという言い方もできるかもしれません。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 西郷泰之

speaker_id: 18132

日付: 2010-02-24

院: 参議院

会議名: 少子高齢化・共生社会に関する調査会