中村寿美子の発言 (少子高齢化・共生社会に関する調査会)
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○参考人(中村寿美子君) 御質問にお答えしたいと思います。
まず一つ、私もよくセミナーで申し上げるんですね、日本の高齢者福祉というのは、自分から何でも聞いていかないと向こうからは何にもないのよと。ただ、赤ちゃんの場合はおぎゃあと生まれて出生届を出しさえすれば小学校に上がるまで自治体の方からいろんな連絡が来るけど、高齢者は介護保険証が来るだけよというのをセミナーのたびに言っているんですね。そこが日本の高齢者福祉だなと思います。
それから、住宅と介護の連携でございますが、実は東京都が低所得者のためにこれから安い家賃で介護の付いた賃貸住宅を四万人分造るというふうに計画は作っていますけれども、まだ実際にそれができたわけではないんですが、さっきおっしゃった品川区の高専賃、適合高専賃ですが、あれは本当にモデル事業で、しかもその施設長さんに元上川病院の婦長さんというもう専門家の最たる方を備え付けていますし、あれはもう本当にこういうのがあったらいいねというのであって、あれが日本全国にできたらそれはすばらしいですけど、そんなことは、夢みたいなことはとても考えられないわけですよね。
ですから、例えば今東京とか神奈川にいっぱいできている高専賃は、二十四時間、人はいないんですよね、サービスもないんですよ。普通の賃貸住宅で、ただ断られないというだけのもの。東京都が考えているのは、そこに、サービスを利用できる、外部サービスですけれども、そして人も置こうかと。ただ、その人は、さっきお示ししたように、専門家ではないわけですよね。
それから、シルバー交番を中学校区に一つぐらい置く、要は地域包括センターのところに置くと言っていますが、シルバー交番を置いても、そのシルバー交番から出向いていかないと駄目なんですよね。そこが、高齢者で歩けないわけですから、動けないわけですから、それを在宅で、今は政府は施設より在宅、病院より在宅と言っていますが、在宅で介護保険を使ってサービスをすると非常に非効率なわけですよね、移動の時間とか。
それで、私は、将来的にはやっぱり土地の広くあるところに施設と住宅の中間的なものをもう少し増やして効率のいいサービス提供をしないと、物すごい数になるわけですから無理じゃないかなと思っています。
今、東京都がやろうとしているのは、私のところにもヒアリングに実はいらしたんですけれども、空いている団地とか、それから使われなくなった中古住宅を利用してということを考えているわけですけれども、それだけでは追い付かないんではないかと思いますね。
それから、小学校とか中学校の空いた校舎の利用、それも実際にデイサービスで使ったりされているわけですが、そこで、例えば文京区ももう小学校をデイサービスに使っているんだけど、困るのが、おふろサービスができないんですね。デイサービスとしては機能するけど、ほとんどの方がデイサービスに何を求めるか。自宅でおふろに入れないから、おふろに入りたいからデイサービスに行くんだけど、肝心のそのサービスが付いていないというところで、仕方ないねという状況なんですね。
それで、先ほども申しましたように、もう一度デザインを一から考えないと大変なことになっちゃうと思います。