沖藤典子の発言 (少子高齢化・共生社会に関する調査会)
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○参考人(沖藤典子君) 御質問ありがとうございます。
大変難しい御質問であると思います。待遇の問題と医療、介護の包括の問題、この二点だと解釈してよろしいでしょうか。
まず、待遇の問題、働く人の待遇の問題ですが、これは介護労働安定センターで毎年調査をいたしておりまして、どうしてこの仕事に就きたいと思うのですかという調査があります。それによりますと、働きがいのある仕事だと思ったからが五八・一%、人や社会の役に立ちたいから、これが三五・四%、今後もニーズが高まる仕事だから、三四・七%という具合に、働きがいと人の役に立ちたいと今後もニーズがある、これが三つの入口です。
三つの出口というのがあります。では、なぜ辞めるのでしょうかと。直前の介護の仕事を辞めた理由を見ますと、一番目が、法人や施設、事業所の理念や運営の在り方に不満があったため、これがトップです。二三・四。二番目が、職場の人間関係に問題があったため、これが二三・〇。僅差です。収入が少なかったため、二一・八。つまり、出口は経営理念と人間関係と収入です。この三つが出口だと思っています。
それで、賃金の問題に関しましては、非常に問題だと思いますのは、初任給に関しましては他職業と余り差がないと言われています。問題は、昇給していかない、昇格していかない、将来のキャリアアップのステップが見えない。この辺りのところが待遇の問題で非常に大きな問題です。
それから、ホームヘルプに関してどうしても申し上げたいのは、ホームヘルパーの平均年齢が五十一歳です。六十代以上の人が半数を占めている、二十代、三十代は二割に満たないという形で、ホームヘルプで若い人が働かなくなっている。中高齢の人たちの仕事、それはそれでいいんです、六十代の人たち、まだまだお元気な方はたくさんいますから就労機会としていいんですけれども、先ほど申し上げましたように、小規模事業所が地域の中で撤退を余儀なくされていて、働き場を失っている中高齢のホームヘルパーが多い。このことが非常に大きな問題だと考えております。
二番目の医療、介護の包括の問題、これは極めて難しくて、もう私も答えようがないのでございますけれども、一つ言えることは、介護の部分で軽度者を重度化させないという、私の論でいいますと、生活の清潔を守り、適切な食事を守る、この二つを徹底的にやりますことで、それが重度化を防ぎ、それは医療費の削減にもなるのではないかというように考えております。
介護保険論議の中で今非常に問題なのは、要介護者が重度化している、それから医療ニーズが非常に高まっているということです。ここのところでその医療と介護の包括というテーマが出てきているわけですけれども、これは極めて人の命にかかわることで、どこまで医療をやって、どこまでが介護でやれという線引きは私はできません。ここでは申し上げられないし、そのことで解答を持っている人は今はいないのではないかと思います。これこそが、議員の皆様、先生方の仕事として今後に期待したいところでございます。
以上でよろしいでしょうか。
ありがとうございました。