藤谷光信の発言 (少子高齢化・共生社会に関する調査会)
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○藤谷光信君 民主党の藤谷でございます。
今日は自由討議ということですので、一言意見を申し述べさせていただきます。
先ほど御紹介がありましたように、今日はタイ国の上院の副議長さんも傍聴に来ていらっしゃいますが、初めに、たまたま先般私はIPUの国際会議へ公務で出張させていただきましたときに、タイ国の国会議員さんとお話をする場面がありました。
そのときに、この少子高齢化・共生調査会というのを日本ではやっておって、私も入ってこの話をしておるという話をしましたら、タイ国の議員さんが、高齢社会にタイ国もだんだんなっていると。それで、日本の寿命は男性も女性も長くなっております、高くなっていますが、それとほぼ匹敵するぐらいになっているんだと。そして、従前は大家族制度であった、それが若い人は若い人でもう世帯を持つようになったのでいろんな問題点があるということをおっしゃいまして、日本も同じだなと思って感じたようなことでございます。
今日は、尊敬する田名部会長さんが、先日来、いろんな参考人を招聘していただいたり、それからいろんなところを見せていただいたりしまして、いろんな内容のあるこの調査会は、先ほど来の先生方の御意見もありましたが、盛り上がっておると思うのでございますが、私なりにちょっとだけ意見を述べさせてもらいます。
地域コミュニティーとは、地域の人同士がいろいろな幾重もの縁で結ばれて同じ地域に住んでいるというお互いの連帯感があってこそ、例えば子育てや家庭生活、福祉や老後などの個々が抱えている不安などを打ち明けたり、自分たちの住んでいる空間、環境についても考えたり、あるいは、地域のボランティアなどでお互いが支え合うという公共の場づくりに発展していくのだと思います。
つまり、行政が主導するのではなくて、地域の皆さんの気持ちを仕向けて、自主的に地域のために共に支え合うという意識を持っていただくことが大切なんじゃないかと思っております。
ところが、これまでの地域コミュニティーに対する施策というのは、地域の公民館やコミュニティーセンターを建設して、又は、センター活用のためにそこでいろいろな催物や相談所を開くという、ともすればお役所的な発想が強くて、一部に興味ある人たちの参加だけの世界になっていた感じがします。私もよく参加しておりますし、企画をしておりますので、よく知っておるわけでございます。
また、行政のあからさまな主導というのは、真に支え合うことが必要な不安を抱え孤立感を深めている人たちには届きにくい上に、いわゆる行政サービスの一環としてとらえられたり、手を差し伸べられているという状態が、支えてあげているというようなことが中心になるような感じがしてならないわけでございます。
それで、有益なコミュニティーの拠点づくりを考えますと、私は、やはりそこには昔からの歴史のありますお寺とか、あるいは古い幼稚園とか保育所とか、案外そういうところの拠点をもう一回見直すのも大事じゃないかと思っておるわけでございます。現在の行政の取組にはそういうことが行政の計画に入っている、地域によりましたらそういうものが入っている、あるいは、お宮やらそういうところでやっているというのもありますが、なかなかそれが従前のようではないんではないかと思っております。
そして、いろいろと、時間の関係もありましてすべては申し上げられませんが、子育てについて、ドメスティック・バイオレンスのこともちょっとこの前話がありましたが、小さな幼児をうまく育てられない、そういうお母さんたちへのアドバイスを、若いお母さん同士、若い夫婦だけでなくて年寄りも含めて地域ですると、いわゆるコミュニティーの再生というのはそこで孤独感の解消につながるんではないかと思います。
お寺といいますのは宗教的な場所でございますので、ある部分では、信者とか檀家とか、それが中心になりがちなんでございますが、しかし、地域によってはそれを乗り越えて、その地域みんなが利用しているところもたくさんあります。ある宗派によりましたら、お寺を子供の居場所にするとか、あるいはキッズサンガという名前で集まりをしたりしております。
それから、広島県尾道市では、古い民家を古民家の再生ということで、そこを、空き家になっておる、みんなが集まって、そして古くからおる人たちも入って若い人たちの交流の場にしておると。非常に成功している例もありますので、やはりそういう従前からあるものをもう一回見直すということが必要じゃないかと思っております。
それで、文部科学省の平成二十年度社会教育調査によりますと、現在の公民館やコミュニティーセンターなどの公民館類似施設、これは全国で一万六千五百六十六か所あります。日本全国からいいましたら非常に私は少ないと思うんでございますが、幼稚園は、私立が八千二百六十一、公立が五千二百五十五。それから、保育施設のような保育園、保育園類似のものもありますが、それは一万一千九百六十三。これは私立です。公立は一万九百三十五です。宗教施設、先ほど言いましたお寺、いろんな宗派がありますが、全部含めましたら七万五千八百八十五か所あるんです、七万五千八百八十五か寺。
幼稚園とかそういうお寺を全部足しますと、十一万二千二百九十九か所の拠点があるわけですから、そういうものを見直す。神社とか教会とか、あるいは地方の小規模の小学校などをもっと生かす。それを加えましたら二十一万九千七百四十五か所。
まあ数字だけではどうとも言えませんけれども、そういうところにコミュニティーの再生のノウハウのネットワークが案外眠っているんではないかなと思ったりしております。
地域おこしとかあるいは町おこしとか、非常に今地方のみんなも、意欲のある人、意識の高い人がたくさんいるわけでございますので、そういう方たちとも提携しながら、地域コミュニティーの活性化というか、そこに目を向けることができるのではないかと思っております。
他の先生方となるべく重複しないようにちょっと別の観点から申させていただきましたが、私の意見とさせていただきます。
皆さん、ありがとうございました。