渡辺孝男の発言 (本会議)

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○渡辺孝男君 公明党の渡辺孝男でございます。ただいま議題となりました宮崎県で発生した口蹄疫に関する報告に対して、公明党を代表して、鳩山総理並びに関係大臣に質問をいたします。
 本題に入ります前に、口蹄疫の発生農家及び経済的並びに心身共に様々な影響を被っている方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い清浄化と生活の再建をお祈り申し上げます。また、昼夜を分かたず防疫対応に当たっておられる方々に心より敬意を表します。
 それでは、本題に入ります。
 口蹄疫はウイルス性の伝染病で伝染力が強く、一度侵入すると大流行を起こすため、各国が防疫対策に力を注いでいます。
 日本でも二〇〇〇年に約九十年ぶりに宮崎県と北海道で発生しましたが、そのときは牛のみの感染で七百四十頭の処分を行い、三か月で終息しました。
 今回、十年ぶりに四月二十日に宮崎県で口蹄疫が確認されたわけでありますが、既に昨年より東アジア各地で口蹄疫の感染が確認されており、本年一月二日には韓国でも発生したことから、農林水産省は一月七日と四月九日に都道府県に対し注意喚起を通知していました。しかし、残念ながら、今回は二〇〇〇年と比較にならないほどの大規模発生となってしまいました。
 そこで、まず赤松農林水産大臣に、二回の注意喚起通知発信時の口蹄疫国内発生の危機認識について伺います。また、赤松農林水産大臣から鳩山総理に、口蹄疫国内発生の危険性について、いつごろどのように報告をしていたのか、伺います。あわせて、一月七日の注意喚起通知後に政府としてどのような具体的な対策を行ったのか、赤松農林水産大臣に伺います。
 公明党は、口蹄疫疑似患畜が宮崎県内で相次いで確認されたことを重視し、四月二十三日に、公明党宮崎県本部が東国原宮崎県知事に対して、一層万全な蔓延防止のための防疫措置の実施、畜産農家等に対する経営安定化のための総合的な対策を求める申入れを行いました。また、四月二十九日には、東順治副代表を本部長とする公明党口蹄疫防疫対策本部を立ち上げ、同日、現地調査を行いました。
 現地では、県内外からの応援も得て、連休返上で消毒や殺処分、埋却などの作業に必死に取り組んでいる一方で、赤松農林水産大臣は一度も現地に入ることなく、四月三十日から五月八日までメキシコ、キューバ、コロンビアへと海外出張に出かけてしまいました。その間は、福島国務大臣が農林水産大臣臨時代理を務めることになりました。
 そこで、赤松農林水産大臣に伺います。
 口蹄疫は拡大の一途をたどっておりましたが、外遊中、農林水産省防疫担当者あるいは宮崎県知事と口蹄疫対策についてどのような情報交換をし対応を省庁に指示していたのか、お答えください。
 次に、宮崎県出身の福島国務大臣に伺います。
 臨時代理の職責にある間、どの程度の頻度で口蹄疫の情報を受け、どのような蔓延防止対策に取り組まれていたのか、また、現地調査の必要性についてどのように考えておられたのか、お答えください。
 また、平野官房長官に伺います。
 防疫体制強化や関係農家等の支援のためには、道路や空港などでの消毒の徹底や埋却地の確保、自衛隊の応援、関係畜産農家への金融・財政支援といった関係省庁との連携が重要となります。関係府省の局長級会議の開催が四月三十日と遅れたのは何ゆえなのか、お答えください。
 次に、鳩山総理に伺います。
 赤松農林水産大臣の外遊など担当大臣の危機意識の欠如、関係省庁連絡会議の開催の遅れ、また、全閣僚による政府対策本部の発足が五月十七日になり、口蹄疫発生から一か月後と遅きに失したこと等に対してどのように責任を感じておられるのか伺います。
 さて、公明党の口蹄疫防疫対策本部と農林水産部会は、これまでの現地調査や関係畜産農家などの要望を踏まえ、五月十二日に平野官房長官並びに赤松農林水産大臣に対して口蹄疫防疫に関する提言を行いました。その主要項目である、一、殺処分された家畜に対する一〇〇%の補償、二、殺処分された家畜の埋却場所の確保、三、処分までの期間に掛かる費用負担の軽減、四、殺処分・埋却費用などを全額国庫負担とすること、五、出荷停止などで収入が途絶える農家に対する一時金支給、六、畜産経営再建支援及びウイルスの国内侵入ルート並びに蔓延原因の解明と抜本的な予防策の検討について、赤松農林水産大臣にその後の対応を伺います。
 さらに、防疫対策や畜産農家等の支援などで公明党は一千億円規模の措置を求めていましたが、この点について鳩山総理の実施に向けての決意を伺います。
 また、これらの対策を迅速に行うためには特別措置法の制定を急ぐ必要があります。公明党は、一、殺処分された家畜等に対する全額補償、二、所有者に代わる国や県などによる埋却の推進、三、地域内を移動する人や車両等の消毒義務付け、四、非感染牛の予防的殺処分とその補償などの内容を盛り込んだ法案を五月二十五日に参議院に提出しました。この口蹄疫対策特別措置法案についての鳩山総理の所見を伺います。また、政府として、緊急対応のための新法案提出や家畜伝染病予防法の改正などを検討しているのか否かについて鳩山総理に伺います。
 次に、赤松農林水産大臣に伺います。
 殺処分予定であるが未感染のまま生き延びられる可能性のある種雄牛を守るための特例的措置を行うこと、及び新たな種雄牛の育成に対する支援策について、並びに不足している家畜の疾病予防や食肉検査に当たる公務員獣医師確保対策についてお答えください。
 最後に一言、鳩山総理に申し上げます。
 為政者に対する戒めとして先憂後楽という中国の格言があります。今回の口蹄疫の蔓延防止対策に見られた初動の遅れと後手後手の対応は、為政者として心得るべき先憂の危機管理が鳩山内閣には欠けていることを如実に示しています。
 鳩山総理におかれましては、民の憂い募りて国滅ぶというもう一つの中国の故事に思いを致し、そのような結果を招くことがないよう、国民の憂いを敏感に感じ取り、リーダーシップを発揮して課題解決を図っていただきたい。もし、担当大臣がその任に堪えざると判断したならば、あるいは自らがその任に堪えざると自覚されたならば、国民の憂いが更に増大することがないよう、迅速、的確な行動を取られますようお願い申し上げ、私の質問を終わります。(拍手)
   〔内閣総理大臣鳩山由紀夫君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 渡辺孝男

speaker_id: 11238

日付: 2010-05-26

院: 参議院

会議名: 本会議