菅直人の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(菅直人君) 斉藤鉄夫議員にお答えを申し上げます。
まず、リーダーシップについての御質問、これはTPPに関することだったかと思います。
TPPについて、まず、現在の日本の農業の活性化と再生をいかに実現していくのか、このことと経済の自由化ということ、この二つをいかにすれば両立させることができるか、これは、我が国が今考えなければならない最も大きな課題だと考えております。
御承知のように、現在の農業従事者の平均年齢は六十五・八歳でありまして、このままの形では、経済の自由化と必ずしも関係なく、このまま衰退していきかねない状況にありますので、何としても若い人が農業に参画できるような抜本的な農業の改革が必要だ、このように考えているところであります。そういった形をしっかりとリーダーシップを持って進めていきたいと思っております。
また、新成長戦略の展開の中で、社会保障制度改革など、これらも、困難があっても果断に取り組まなければなりません。これについては与野党を超えた議論をぜひお願いいたしたい、このように思っております。
次に、ロシア大統領の国後訪問と各国との関係についての御質問をいただきました。
ロシアの最高指導者による北方四島訪問の計画については、我が国は日ロ二国間の問題として、さまざまなレベルで懸念を何度も表明しておりました。しかし、残念ながらメドベージェフ大統領が国後島を訪問したことは、極めて遺憾なことだと考えます。このことによって、しかし、我が国の北方領土問題に対する基本的な考え方、立場が揺らぐものではありません。
近年、ロシアがアジア太平洋地域に対する関心を高めている状況の中で、これからの対ロ外交について、この間、やや対ロ外交の中での北方領土交渉の目に見える進展が必ずしもなかったわけでありますけれども、これからもう一度、こういった問題にしっかりと取り組む体制をつくっていきたいと考えております。
今回の訪問を受け、現地の事情等について説明を受けるため、河野駐ロシア大使を一時帰国させました。ロシアの国内的要因が強いとの説明もありましたけれども、しかし、情報収集などをもっとしっかりするようにと私の指示を伝えたところであります。
また、日中関係あるいは日米関係についてもいろいろと御指摘をいただきました。
日中関係については、大局的観点から、戦略的互恵関係の充実にこれからも努めてまいりたいと思っております。
日米関係につきましては、私の二度にわたるオバマ大統領との首脳会談など、日米同盟を深化させる、それは三本の柱である、一つは安全保障、一つは経済、一つは文化・人材交流、こういった方向性で一致をしておりまして、APECの折にも、日本に来られるオバマ大統領と三度目の首脳会談を持ちたい、このように考えているところでありまして、米国との関係は非常にしっかりした関係で推移している、私はこのように思っているところであります。
次に、小沢議員の説明責任と企業・団体献金、さらにはマニフェストと補正予算についての御質問をいただきました。
小沢議員の国会での説明については、小沢議員御本人が、国会で決めた決定には私はいつでも従う、こういう表明をされているところであります。
いずれにしても、政治家の説明責任については、まずは本人の意思が第一であり、現在、幹事長を中心として、本人の意向を確認するなど、環境整備について努力を行っている最中であります。幹事長の努力をしっかりと見守ってまいりたい。
次に、企業・団体献金についてお話がありました。
私は、いろいろな議論の中で一番問題なのは、企業・団体献金などでもし政策が左右されるとすればそれは大変な問題だ、このように思っております。かつてのロッキード事件など、私もいろいろな場面を経験いたしましたけれども、そういった、金によって政治が、政策が左右されることがないことであります。(発言する者あり)