野田毅の発言 (財務金融委員会)
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○野田(毅)委員 これからどういう中身が固まっていくかによって、また閣議決定という段階に行くんでしょうね。
ただ、これは非常に難しいテーマでありますが、先ほど岸本さんが言っていましたね、つまり覚悟のほどが要るんですよ。さっき大平さんの話をしましたが、中曽根さんのときも、五十七年に総理になられたときには、やはりその思いがあったんですよ。だけれども、その前にやるべきことが行財政改革なんだ、これをやらない限りは国民の理解が得られない。それから三公社の民営化、五現業、当時は国鉄、健保、それから食管、米、三K赤字だった。これは大変血のにじむようなことでしたよね。そして、在任五年の間は、まだまだ物価は五パーぐらいは上がっていた時代ですが、一般歳出は伸びゼロに抑えた。国家公務員も十万人、在任中に減らしているんだ。相当なことをあの方はおやりになって、そして最後に、いよいよ満を持して売上税に着手をした。
だけれども、着手するときの選挙のときにいろいろ言って、公約違反だということになった。私はそばにおって、最後、年明けてでありましたけれども、国会が空転する中で、日比谷公会堂で決起集会を開いて、自分はどうなってもいい、だからこの売上税は通してほしい、声涙下る演説をして、国民に直接訴えていましたよ。だけれども、残念ながら、理解されなくて、売上税は没になりました。
そして、その思いを竹下さんがお継ぎになった。恐らく、なって早々の大変な重荷ですから、できれば少しは総理としていい思いをしたかったに違いないが、これが自分の宿命だということで、あえてあの方は、それが使命だと定めて、欣然として責任をお果たしになった。
私は、そういうありさまを見ながら、先輩の方々の中でいえば、岸さんが、安保条約にすべてをかけて、自分はやめるから通してくれと、最後にそこまでやった。それぐらい大事な、国民がまだまだ十分理解がいかないテーマについて、本気でやろうと思うのなら、本当に身を賭して、身を捨てて対処するという、この覚悟がなきゃいけないんですよ。
私は、菅総理のためには残念だったんだけれども、本当は、昨年、参議院選挙で負けた、あったでしょう。だけれども、そのチャンスはあったんです。
それは、民主党の代表選挙で、あの代表選挙の時点で、国民に向かって、民主党の国会議員に向かって、この消費税の問題はどうしてもやり遂げなきゃならぬのだ、これを一点集中でいいからやるべきだ。それは、一野党の党首を選ぶ選挙じゃないんですから、日本国総理を選ぶ代表選なんですから、あのときにそのことを正面に掲げて、そして勝利しておられたら、今日のような民主党内のざわめきは随分違ったんじゃないか、あるいは国民の意識も全く違っているんじゃないか。私は、そのことが、他党のことながら、残念に思って見ていました。
だけれども、その反省の上に立って、野田さんも皆さんも、これから、次の政権ができて、やはり避けて通れない税制改革、この問題はだれが考えたってやらなきゃいけないわけだから、それを強引に力ずくで数でやればいいという話じゃなくて、やはり切々と国民に、入っていって、訴えていって、そして理解を求めて引っ張っていくという、その姿が必要なのではないかと思うんだけれども、野田さん、政権構想を出したんだから、どうですか、その腹はありますか。