菅直人の発言 (予算委員会)
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○菅内閣総理大臣 今、統一自治体選挙を前にして、大変仲間の皆さんが御苦労いただいている。
実は、私の家内が、いつも自治体選挙になると地元の市議会議員と一緒に歩くわけですが、その歩きを始めております。府中、武蔵野を今歩いております。
そういう中で、いろいろな声を聞く中で、今、村越議員からあったように、奥さんが来たときはあの程度でおさまっているけれども、自分たちだけが行ったらもっともっと厳しいんですよと、そういう声も、そういう意味で生にといいましょうか、直接の形で聞いていて、大変厳しい中で戦ってもらっているんだなということをひしひしと感じております。
その中で、私は、この政権といいましょうか、今私のことを言っていただきましたけれども、まさに日本の政治が本当に国民主権の政治であるということを目的に私はこの政治にかかわってきました。その大きな一つが、先ほど本多議員からもありましたように、つまりは、志があって能力があればだれでもが政治という場に積極的に参加できる、そういう政治というものを生み出したい、これが私の、まさに市民参加の政治の私にとっての原点であります。
それと同時に、政権というものを預かった中で何をやるべきか。私は、短期と中長期というものを考えました。短期でいえば、先ほど来申し上げていますように、幾らいい政治といっても生活ができなくてはならないわけでありますから、今のリーマン・ショック以来の経済をいかにして立て直すか。私は、これは相当に鳩山内閣時代からやってきたと思っています。補正予算を組み、私の時代になってからも、ステップワンは九千億の予備費、ステップツーは五兆円の補正予算、そして現在の予算。先ほどお見せしたこの表にもありましたように、かなりの成果が上がっております。しかしこれは、今やらなければならない緊急な政策ではもちろんありますけれども、それだけで日本が立て直るわけではありません。
そういう中で、私は、ある意味では、今、日本は民主主義が問われているようにさえ思います。それはなぜかといえば、社会保障とか財政といった本格的な日本の改革をする上で、本当に国民の皆さんに理解をしてもらってそれを実行することができるかどうかのぎりぎりまで今日来ているというのが私の実感です。
私は、参議院の選挙のときに、消費税のことをやや唐突感を受けられる中で申し上げて、大変皆さんに御迷惑をかけましたが、その背景は、私が財務大臣をやっていた中での、あのギリシャの様子を見ていて、本当に日本がギリシャのようなことになってしまったら大変だという危機感の中で、そのことを当時の鳩山総理にも申し上げていたことも、私の中に、確かに気持ちの中に影響したことも事実であります。
しかし、この問題は、いつも申し上げていますが、私一人とかあるいはどの政権が一つの政権でやれるやれないではなくて、日本そのものがこれから二十一世紀のいよいよ次の十年に向かって、本当に日本という国が立て直っていけるかどうかのまさにぎりぎりのところに来ている。そのために、まずは社会保障と税の一体改革をやらなきゃいけない。これには、そうした市民参加の政治とかあるいは国民主権の政治という仕組みの問題とあわせて、避けては通れない重大な課題だという意思で、私は、そのためにまさにこの時期に政権を預かった、その歴史的使命を感じて頑張り抜きたい、こう思っております。