世耕弘成の発言 (平成二十三年度一般会計予算外二件両院協議会)
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○世耕弘成君 私の方から、参議院の自民党として、大きく三つ意見を申し上げさせていただきたいと思います。
まず第一点は、今、本日のこの両院協議会が、この東日本大震災、津波のショックからまだ国民全体が立ち直れていない中で開かれているということであります。
多くの人命が失われ、多くの方々がまだ行方不明のままで、そして何とか生き延びた方々も今大変窮乏した避難所生活を耐えておられるというわけであります。
そういう中で、今こそやはり政治が、全力でやれることは全てやるんだ、復興のために頑張ってやるんだというメッセージを私は出すべきだというふうに思っています。そして、今、我々が一番手近に出せるメッセージは、この予算の中に含まれている、我々が言っております四Kばらまき予算、子ども手当、高校無償化、そして高速道路無料化、戸別所得補償、これを直ちにやめれば二・七兆円の財源が捻出できるわけでございまして、こういった速やかなアクションを衆参が党派を超えて、院を超えて結論を出すということが、今大変苦しい避難生活を送っている被災者の皆さんに対して一番の強力なメッセージにつながり、国民に希望を与えることになるのではないかというふうに思っております。
ですから、是非、衆議院の皆さんにはここで御英断をいただいて、このいわゆるばらまき政策をやめて、二・七兆円の予算を復興予算に回すんだというメッセージを政治として発しようではないかということを強く呼びかけさせていただきたいと思います。
二点目は、今日にも衆議院側で民主党、国民新党提案の議員立法として子ども手当のつなぎ法案が採決されるという話を伺っております。
報道等によりますと、現行の子ども手当の法律をそのまま六か月延長するという内容ということでありますが、そうなりますと、現在我々が議論している予算案と矛盾が生じてまいります。現在の我々議論している予算案は、三歳以下の子供に対しては月々二万円ということになるわけでございます。しかし、与党が提出している法案は、一人一万三千円一律という現状をそのまま延ばすということになるわけでございます。
与党である民主党、国民新党の皆さんは、今の政府の予算はおかしい、今日の夕方にも採決されるのであれば、直ちにこの予算案自体をやはり手直しをする、組み替えるというのが私は筋だというふうに思っております。
最後に申し上げたいのは、今回、参議院は異常な状態の中でこの予算案を採決せざるを得ない状況になりました。通常では、予算案には必ず税法、公債特例法という歳入関連法案がセットで送られてくるのが筋であります。過去何回かは数日遅れでというケースはありましたけれども、今回は衆議院でまだ議論すらされていない状況、参議院ではもちろん送られてもいない状況の中で我々は予算案の採決をせざるを得ないという状況に追い込まれました。これは本当に異常な事態だと思います。
国民のためを考えて、そして熟議の国会にしていくというのであれば、この歳入関連法案は少なくとも衆議院でしっかりと議論をして、早く参議院に送って、我々がそれをセットで採決のできる環境をつくっていただきたかった。このことを強く抗議を申し上げまして、私の意見を終わらせていただきます。