中谷元の発言 (憲法審査会)
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○中谷委員 自由民主党の中谷元であります。
中山太郎先生には、これまで七年間にわたりまして、憲法調査会長と憲法調査特別委員長を務められまして、本院での憲法議論を、円満に、私心なく、精いっぱいの議会人の良心を発揮し、各党にも配慮され、誠心誠意深められまして、憲法改正国民投票法の成立及び憲法審査会の設置等に御尽力をいただきまして、まことにありがとうございます。
憲法審査会の今後の進め方につきましては、まず、この審査会で、国会議員から憲法審査の申し出があれば、滞りなく審査が行われるようにしておくことが第一であります。
憲法審査は可能となりましたが、憲法改正国民投票法の附則には、検討すべき課題として三つの宿題が規定されております。
一つ目の十八歳の選挙権実現のための法整備と二つ目の公務員の政治的行為の制限に係る法整備は、本来、憲法改正国民投票法が全面施行されるまでの三年間の間に整備を終えておくべきものでありましたが、憲法審査会が設置から始動に至るまで約四年間の空白期間があり、いまだに整備をされておりません。三つ目の憲法改正以外の国民投票制度の導入は、期間が定められていないものでありますが、今後は、憲法審査と並行して検討、議論を開始し、早期に結論を得るべきものと考えております。
また、憲法改正原案は、衆議院議員百人以上、参議院議員五十人以上で提出できることになっておりますが、提出するに当たっては、参議院の憲法審査会と連携し両院の合同審査会を設置し、合同審査会が両院の憲法審査会に憲法改正原案の起草を勧告することが適切な道筋であると考えます。衆参の合同審査会が機能する規定を定めるなどの体制整備も早急に行うべきものであります。
次に、中山太郎先生のもとでまとめられました衆議院憲法調査会報告書に示されている論点について、さらに議論を深める必要があります。
この報告書では、憲法前文、安全保障、いわゆる新しい人権、信教の自由、家族、家庭、首相公選制、憲法裁判所の設置、地方自治、統治機構など幅広く多岐にわたっておりますが、特に、非常事態に関する規定を憲法に設けるべきという点につきましては、ことし三月十一日に発生した東日本大震災を受けて、もっと迅速に国民の生命が守れなかったのかと、有識者等から、非常事態に関する規定を憲法に設けるべきとの意見も出ております。これらの項目につきましては、この審査会で、憲法の条文、さらに深掘りの調査、議論を行って、各党で協議をすることが必要だと考えております。
次に、我が自由民主党の憲法に対する取り組みについて説明いたします。
我が党は、昭和三十年の保守合同により誕生いたしましたが、その大義は自主独立の完成であり、まさに、占領下でつくられた憲法を改正し、我が国を豊かにするというものでありました。我が国は、経済大国については達成いたしましたが、憲法改正については道半ばです。
我々は、平成十五年に総選挙に際して発表したマニフェストの中で、「立党五十年を迎える二〇〇五年に憲法草案をまとめ、国民的議論を展開する。」と宣言いたしました。平成十六年には新憲法制定推進本部を設置し、平成十七年、新憲法起草委員会を発足、十一月二十二日の立党五十年の党大会において自由民主党新憲法草案を発表いたしました。
平成二十二年一月、我が党は新たに新綱領を作成し、憲法改正推進本部を設置、推進本部では、ここにおられる保利耕輔本部長のもと、既に三十回以上の議論を経まして、真剣かつ綿密な検討を行っておりますが、来年の四月二十八日、サンフランシスコ講和条約発効から六十年に当たるこの日を目標に、前文、安全保障と九条、地方分権、憲法改正要件、緊急事態条項などの条項につきまして、さきに発表した新憲法草案をバージョンアップし、新しい時代に対応できる我が国の憲法改正を実現したいと考えております。
本日は、憲法改正の議論の場となる憲法審査会の第一歩の活動といたしまして、中山先生から御高説を賜る機会を得まして、まことに喜びにたえません。
今後とも、鋭意活発に、真剣かつ建設的な議論を行っていくことを国民の皆様方にお約束いたしまして、意見表明とさせていただきます。
どうもありがとうございました。