姫井由美子の発言 (憲法審査会)
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○姫井由美子君 民主党の姫井由美子です。御指名ありがとうございます。
日本国憲法の議論をする憲法審査会の一員になって大変誇りに思うと同時に、大きな責任も感じております。
岡山で、私はベアテ・シロタ・ゴードン女史の講演も聴いたことがございまして、本日はそのとき買わせていただきましたスカーフもしてまいりました。
前回の審査会で各委員の発言をお伺いし、また先ほど、本日も西田委員の発言をお伺いいたしまして、実はとても驚いたわけであります。つまり、日本国憲法の制定過程に問題があり、そもそもこの憲法には正統性がなく、有効性に疑問があるという意見が出されただけじゃなく、それを含めてこの当審査会で議論をすべきだというふうに言われました。
私は、戦後六十年以上が過ぎ、日本国憲法はしっかりと国民生活の中に根付いていると感じておりますし、また、この憲法を土台に私たちは理念を構築し、様々な法律、制度が枝となり、大きな葉を茂らせて国民生活を支えてきたと考えておりますし、私たちの血や肉ともなっていると思います。
もちろん、憲法についてどんな意見を持とうと、憲法自身が十九条や二十一条でその自由を保障しているのですが、この審査会で各委員がそれぞれの考えや持論を展開するだけでは、前回、関谷先生が述べられた御報告にあったように、これまでの憲法調査会などで積み重ねられてきた議論の蓄積を無にしてしまうおそれがあると私は考えます。
まず、先ほど礒崎委員も言われましたとおり、この問題を議論するのにスタートラインぐらいはそろえた方がいいのではないかと思っております。法律が合憲か違憲かを判断する議論はあっても、そもそも憲法自体の有効性を議論するのがこの審査会でしょうか。思想、信条の自由と同時に、九十九条で私たち国会議員は憲法尊重擁護義務を負っているのもまた事実であります。様々な意見をお持ちなのは当然ですけれども、これまでに大きな役割を果たしてきたという日本国憲法、その認識を前提にして審査会での議論を行うべきだと私は思っております。つまり、議論すべきは、この憲法、これからどういうふうに維持発展させていくべきか、あるいは加えていくべきかという選定であって、選定する理由はそれぞれあるかと思いますけれども、根っこから引っこ抜くという議論ではない、かと私は思っております。
また、前回発言された委員全員にほぼ共通な意見として、憲法について広く国民参加の議論が必要だというものもありました。私は、まず憲法をよく知ってもらいたいと、以前、岡山弁で憲法を翻訳しリーフレットを作ったことがありますが、まず国民にもしっかりと親しめる憲法にしていくような努力も必要かと思います。
そこで、憲法審査会の進め方、方法を決める、あるいは示していただきたいと思っております。どういうふうに国民参加の下、広くこの議論を進めていくかということです。限られた時間の中で、国民に分かりやすく様々な論点を審査していくわけですから、その方法についてをできるだけ皆さんでよく共有をして、広く国民の皆さんとの参加をしていきたいと思っております。
最後に一つ、私の意見としまして、首相公選制の問題についてです。
先ほど足立議員の方から、前回の共通認識だったところすらもう一度見直すところもあるんではないかという意見もございましたが、憲法の論点の一つとして首相公選制というものがありまして、調査会の報告の中でも首相公選制の是非に関する議論もありました、意見が分かれたとあります。二〇〇一年の小泉政権下で首相公選制を考える懇談会が十二回にわたって開かれたことがありますけれども、それを最後に政府レベルでの議論は行われていないのが現状であります。
しかし、ここ数年、日本の首相が一年前後で交代をする状況が続き、国民の意思と離れたところで首相選出が行われていることに対する不満も強く聞いております。議院内閣制を維持しながらも国民の意思を反映される仕組みの構築について、やはりいま一度国民的な議論もきちんとすべきではないかという意見を申し上げたいと思います。
以上です。