丸川珠代の発言 (厚生労働委員会)

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○丸川珠代君 丸山は弁護士ですので、御注意ください。
 だとするならば、家庭という言葉は、やはり児童手当の法文にあるまま大事に守られるべきではないでしょうか。今、家庭が子供を育てる力というものが本当に弱まって危機的な状況にある、だからこそ家庭を応援することによって子供は幸せに生きていくんだと、それを必死で今私たちは守ろうとしている。何とか家族を取り戻したい、そういう中で、すっぽりその子育て支援策の中から家族という理念が抜けているというのはおよそ考えにくいことなんですね、我々からすると。
 そして、大臣がこんなふうに著書に子供は社会で育てるものというような書き方をすると、これ、読みようによっては、いや、これでちょっともう家族の責任は横に置いておいてというようなふうにも受け取られかねないわけでして、是非こういうところの理念を大事に考えていただきたいと思います。
 私は、大臣のお考えをしっかりただしておきたい。なぜなら、こういうふうに安易に、子供は社会で育てるものというようなことで安易に書かれてしまうから、きちんと家族というものを考えておられるかどうかを確認する意味で御質問をさせていただきたいと思いますが。
 資料の五を御覧ください。これは、東京大学の大沢真理さんという教授の書かれた「男女共同参画社会への道」という文章でございます。この本は、読ませていただきますと、例えば所得制限なしの児童に対する子ども手当であるとか、あるいは夫婦の年金を二分二乗で考えるとか、あと最低保障年金という思想であるとか被用者保険と国保の一元化であるとか、およそ、最近小宮山大臣の口から出てきたり民主党の厚生労働行政の中で取り上げられているテーマ、方向性というものが、どちらが先かといえばこの本が先ですので、その政策に色濃く反映されているのかどうか分かりませんけれども、なるほどと。今、民主党がやろうとしている政策というのは男女共同参画社会をつくることに資するのだなというふうに理解もできるような、そういう本でございます。
 大臣はこの著者の大沢真理教授とは十年近くにもなる長いお付き合いなのではないかなというふうに理解をしておりますけれども、シンポジウム等々でも度々同席をされておりまして、この大沢真理教授がほかに書かれている岩波のブックレット、「いまこそ考えたい 生活保障のしくみ」という本に対しては、今申し上げたような大沢教授の思想に非常になぞらえたようなコメントを小宮山大臣がコラムとして一文で寄せておられます。
 今年の七月二十日にも大臣室にお招きになって懇談をされているのではないかと思いますが、この二〇〇二年に出版された大沢さんの男女共同参画社会への道、拝見しますと、これ、最初めくって、これですね、一枚目のところですね、全ての児童に義務教育期間、食費と被服費を賄うことのできる水準の児童手当を親の所得による資格制限なしに普遍的に支給すると。まさに民主党が提案されました子ども手当の内容そのものが書かれておるわけでございまして、これに続いて、こうして高齢者、障害者及び児童については公的扶助の外側で普遍的に最低生活が保障されるのであると書いてあります。
 これ、どういう意味かといいますと、前後を読むと分かるんですけれども、つまり、お年寄りと子供に国が最低限の経済的保障というものを与えなさいと、子供には給付という形で与えなさいということが書いてあります。それ以外に、ほかのところを読みますと、加えて、扶養の義務、これを民法を改正して親子間と夫婦間だけにしなさいと、じいちゃん、ばあちゃんは関係ないということを書いてある。年寄りを外しなさいと。
 これだけ聞くと、極めて伝統的な日本の家族観とは違う非日本的な核家族志向の、そういう国からのミニマム保障ということが書いてあるわけなんですが、大臣はこの子ども手当イコール子供への国によるミニマム保障という考え方についてはどういうお考えをお持ちですか。

発言情報

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発言者: 丸川珠代

speaker_id: 12671

日付: 2011-10-27

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会