下地幹郎の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○下地委員 僕は読んだ方がよかったと思いますね。十年に一回の法律をつくるということであって、一次、二次、三次、四次、自民党の税制調査会長だけではなくて、復帰前の沖縄の復帰の準備をし、復帰のときの大臣をやり、復帰後の大臣をやられて、この四次にわたる振興開発計画は山中先生が中心になっておつくりになったということであります。国会議員歴四十九年と九カ月、あと三カ月していれば五十年になりましたけれども、消費税のために落選をしてしまいました。
そして、沖縄に対する思いは強いものがありますけれども、四十九年と九カ月政治家をやって、あなたは政治家として何をやったかと言ったら、一番に沖縄、二番に消費税と言うんです。一番に消費税、二番に沖縄ではないんですよね。これが山中貞則先生なんであります。
そして、山中先生が一番心がけていたことが四つありました。
一つには、政治的には、沖縄の政治には絶対に介入しない、選挙には介入しない。そして、みずからも台湾師範学校の出身でありますから、尊敬する政治家を屋良朝苗先生と言い、そして瀬長亀次郎先生を尊敬する、そういうふうなことを沖縄の政治のスタンスでは言っておりました。本土の自民党の政治家の中で、瀬長先生が亡くなっておうちにまで手を合わせに行ったのは山中先生しかいないんではないかと思いますね。
二つ目に、沖縄県民の視点を忘れるなということをよく言っていました。とにかく基地の中から沖縄の人を一回でも見たことがない。基地の中には四十九年間、一回も入りませんでしたね。それと、有人、無人、離島、全部回られるということと、偉い人からじゃなくて普通の人から話を聞けとよく言っていました。
三番目に、特別の上に特別をやるなということを言っていまして、一つ言えば、特別の上に特別をやると沖縄が自立できないと言っているんです。
昔よく、十年前のときの論議をしますけれども、デューティーフリーショップをつくったときも、世界のデューティーフリーショップで消費税が入っているのは一個もないので、先生、消費税をこのデューティーフリーショップから取ってもらえませんかと言ったら、それはもう絶対にだめだ、デューティーフリーショップは認めるけれども、消費税を取るというような特別の上の特別はやらないと言って、最後までやりませんでした。
金融特区のときも、金融特区の中でキャプティブを認めてくれませんかと言ったら、おまえ、それをやったら、金融特区じゃなくて、眠っていても沖縄にお金が集まって、将来の沖縄のためにはならぬよと言って、キャプティブも最後まで認めませんでしたね。
そして、オリオンビールの酒税に関しても、十年前は、三十年間やってオリオンビールが自立できない、泡盛が自立できないというのは残念だと言って、山中先生は、もうこれ以上税をオリオンビールにやっても泡盛にやっても自立ができなかったらやめようというようなことを言っておりましたけれども、最終的に、アサヒビールとオリオンビールと間に入って、アサヒビールも入れながら、もし税の恩恵がなくなってもオリオンビールが自立できるようにという体制づくりをしてやられたということが十年前の私の思い出であります。
今回の税制改正を見て非常に思うことなんですけれども、四つ目は、かわいそうだという問題で沖縄のことをやるなと言っていまして、基地問題だとか基地の負担で、沖縄振興法とは別で、そういうものだったら別枠でやりなさいというようなことを言っておりましたけれども、そういうことを基準にしながら沖縄振興法を四次にわたりつくってきたのが山中先生だと思うんです。
しかし大臣、今回、三月三十一日でもう終わろうとしています。目標年次がことしですけれども、四兆五千億円のGDP、県内総生産をやろうと思いましたけれども、ことし四兆円でしたね。県民所得も二百七十万ですけれども二〇四万でした。失業率も四・一%でしたけれども七・四ありますね。これで四次連続、一次、二次、三次、四次で目標数値全部達成していないんです。これが私たちが真剣に悩まなければいけないところなんです。
しかも、金融特区は企業がゼロ、情報通信特区は認定企業がゼロ。那覇自貿特区においても、十六社入っていると言っていますけれども、私も見てきましたけれども、この前、那覇自貿にカメラのスタンドが入っているんですよ。製造業のところにそういうような企業が入って十六社と言っていますけれども、まともにあの税制でうまくいっているとは考えられませんね。
沖縄電力にもあれだけの措置をしていますけれども、安い電力料金を供給できることはありませんでした。揮発油税においても、離島の燃料を沖縄本島と同じ燃料価格にしようということでありましたけれども、この法律は全く稼働せずに、いつでも北大東から南大東から与那国まで、沖縄本島より二十円高い。こういうふうな所得の低いところで燃料が高いという状況は今回も変わりませんでした。もちろんオリオンビールも泡盛もシェアは減っております。
これを踏まえて今度の法律をどうつくるかということを考えていかなければいけないというふうに思うんですけれども、今回大臣がおやりになった振興法は、本来ならば、特別地域も、これだけ企業が入っていなければもう特別地域をやめた方がいいという声が出てくるけれども、今回税率を見直して上げたんですよね。そして、前まで大臣がおやりになるような認定も、沖縄県知事に全部任せることになったんですよ。観光特区もそのようにやりました。
私は、今回の法律を見ていると、金融特区も専ら条件を外して税率を上げる、宮古、石垣、久米島においても那覇空港と同じように着陸料の税制の緩和を行う、デューティーフリーショップも今度、海からのものにも対応できるし、この小さいデューティーフリーショップが今度石垣にも本部にもできるような形になる。そういうふうなことに加えて、一括交付金が一千五百七十億円今回ついておりますけれども、今回の法律を自分でつくってみて、何か自分でやり残したことがあるのかな、もっとやらなければいけないことがあるのかな、そういうふうなものは、大臣、お考えになるところはありますか。