保利耕輔の発言 (憲法審査会)
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○保利委員 御指名ありがとうございます。
自由民主党の保利耕輔でございます。
先ほど、中谷議員から考え方について説明がありましたので重複は避けたいと思いますが、その補足をさせていただくつもりでございます。
まず、元首の問題につきましては、この問題を議論いたしますことは、私の年代としては大変恐れ多いことだというふうにつくづく感じております。ですから、非常に慎重にやらなきゃいけないなというふうに思っております。
それで、現行憲法の第一条、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」この基本的な考え方については、我々は大変すばらしい規定であるというふうに考えております。
ただ、先ほど元首の話が出ましたので申し上げますが、私どもとしては、いろいろ議論をいたしましたが、明治憲法にも元首という言葉が使われておりますから、元首という言葉自体が何か俗的なものであるとは考えておりません。
それから第二番目に、やはり元首ということで、外国に対しての立場をきちんとする。つまり、大使が信任状を奉呈されるときに、やはり日本の元首としてそれをお受けになるということは大事なことではないかなと思います。
第三に、学校教育上、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であるということをどう教えるかという問題があると思います。むしろ、元首と明確に規定した方が教えやすいのではないかということもございました。
以上、三つの観点から元首ということを入れさせていただきましたが、実は、必ずしも多数意見ではありませんが、我が党にもこれに疑問を呈する御意見というのは確かにございました。
それで、それについては、象徴ということで今位置づけられているということは非常に含みのあるいい表現である、場合によっては元首以上の意味を持っている言葉であるから、象徴のまま残すべきであるという御意見がありました。かなり有力な議員からそういうことがありましたことをお伝え申し上げておきたいと思います。
それからもう一点、女性宮家の問題、さらにまた女性天皇の問題については、現在、特に女性宮家の問題について政府内で検討されておりますので、その政府内での検討というのを我々としては注視してまいりたいと思っております。
事柄が皇室に関する問題でございますから、みんなでわいわいとやって、この皇室の問題についていろいろ議論するということについては、私の考えでいけば、もう少し控え目にして、そして政府の成り行きを見ていくべきじゃないかな、こんなふうに思っております。
以上、二点について補足をさせていただきました。ありがとうございました。