安住淳の発言 (社会保障と税の一体改革に関する特別委員会)

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○安住国務大臣 二つのことをちょっと簡単に申し上げたいと思います。
 日本の社会保障制度というのは、保険料と税負担で賄われているわけですよね。ですから、そのトータルでいうと、高齢化社会の中で百兆円を超えるやりくりをしないといけない。そういう中で、税負担がなかなかやはり大変になってきたので、これは、これから高齢化社会を迎えて、ここの部分をやはり何とか補填していかなきゃいけない。そのためには、やはり広く薄く皆さんに、お預かりした税金はそのまま、今までは、平成十一年から、年金、医療、介護、高齢者三経費ということでございましたが、これに新たに少子化も加えさせていただいて、これに充てるための目的税化ということで、この制度、そして消費税を引き上げさせていただくということでございます。
 もう一つは、私の個人的な体験と感想だけ申し上げますと、ちょっと、私はマスコミにいたからですけれども、当時、昭和三十年代から、社会のライフスタイルが随分変わってきたと思うんですね。流行語で言うと、あのとき、家つきカーつきばば抜きという言葉がはやったのを御存じかもしれませんが、自助というのは、やはり家族で支えて、みんなで助け合って、地域で子供を育てていくという社会だったんです。
 ところが、今私が言った流行語になったような社会、昭和三十年代以降というのは、核家族化が進んで、やはり面倒を見るのが大変な時代になってきたというのがあると思うんですね。高度成長の中で、私ども宮城なんかからもいっぱい出稼ぎで東京へ来て、おばあちゃんとおじいちゃんがやはり田舎に残されてきて、コミュニティーで支える力はあったんですが、それもなくなりました。
 私の経験では、私の近所にいたおばさんの話ですけれども、嫁いでこられて、義理のおばあさん、義理のお母さん、自分の御主人、三人の介護をお嫁さんに来てから三十年近くやりっ放しの方がいたんです。私も父とよくお酒を飲んだときに、生前、父が生きていたときに、隣の奥さんのことなんですけれども、嫁いできて、田舎の言葉でいえば、本当に下の面倒をずっと見続けて、それで子供三人立派に育てた奥さんがいらっしゃったんです。
 やはり日本の女性の戦後の苦労というのは並大抵なものでなかったと思うんです。そういう中で、今言ったような、私が言ったような言葉が出てきたり。そうすると、やはり公的なサポートをしっかりしていって、女性の自立、そして社会に合った助け合いの仕方をやらなければ、これが悲劇と言ったら大変失礼ですけれども、本当に何のために、自分の時間もつくれず介護のしっ放しのお嫁さん、こういうものを解放するためにこそ、やはり日本の社会保障というのを充実していかなければならない。また、今後もそういうことは続きますから、自助や地域での助け合いも核にしないといけませんけれども、さらなる公的な支援の充実というものを図っていかないといけないと私は思っております。

発言情報

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発言者: 安住淳

speaker_id: 28542

日付: 2012-05-23

院: 衆議院

会議名: 社会保障と税の一体改革に関する特別委員会