渡辺喜美の発言 (本会議)
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○渡辺喜美君 みんなの党代表渡辺喜美であります。
増税法案に大反対の立場から討論をいたします。(拍手)
議場を見渡すと、約八割以上が増税翼賛議員になろうとしているじゃありませんか。おぞましい光景ですよ。
一九三〇年代の準戦時体制のもとで、政党内閣制は崩壊をいたしました。選挙の洗礼を受けない官僚内閣制が完成し、後に大政翼賛体制が確立、官僚ファシズムが横行いたしました。まさに今、国会が、増税官僚のシナリオに乗って、日本政治史の一大汚点をつくろうとしております。
民主党は、選挙で国民に約束したことは守らない。政権交代後三人目の総理大臣になったら、官僚の腹話術でしゃべる人形と化し、マニフェストに書いてないことに命をかける。今や、第二自民党内閣であり、選挙の洗礼を受けていない増税官僚内閣、国民に対するうそつき内閣と言えるでしょう。
国会は、官僚の決めた増税追認機関になろうとしています。増税官僚は、自分たちの思いどおりになる野田総理、谷垣総裁のゴールデンコンビのいるうちに増税をやらせようと画策をした。まさに千載一遇のチャンス。そして、民自公の三党談合で全てが決まるようになった。
もともと、社会保障・税の一体改革とは、社会保障の薄い皮で増税のあんこをくるんだ薄皮まんじゅうでした。でも、野党自民党を使った官僚の腹話術で、最低保障年金制度、後期高齢者医療制度の廃止、給付つき税額控除の導入、歳入庁創設が、全て事実上の撤回ですよ。増税のあんこしか残っておりません。
欧州金融危機のさなか、消費税増税決定は、一九九七年アジア通貨危機と日本の金融危機が重なったときと類似いたします。消費税増税など九兆円の負担増に加え、国会では、財政構造改革法という、目先の赤字国債を減らす法案を通しました。結果として、同法は、金融パニックとデフレ突入で、翌年には御破算になったんです。
増税の前にやるべきことがあるだろう。まず、震災復興と原発事故対応です。
そして、みんなの党は、デフレ脱却で名目四%成長を達成する、議員、公務員が身を削り、国のへそくり吐き出しと天下り根絶を訴えます。
社会保障制度は所得の再分配であります。逆進性の高い消費税を使うべきではありません。歳入庁をつくって、所得税の体系の中で再分配をやるのが王道です。
みんなの党は、結党以来、消費税は全額地方の財源にすべきと言ってまいりました。官僚統制、中央集権体制を打破するには、これが一番手っ取り早い方法だからです。
野田総理が政権交代前に言っていたシロアリ退治はどうしたんですか。公務員の身分つき天下りである現役出向は全面解禁、天下りシロアリ城はますます強化をされた。特別会計のへそくりは、相変わらずシロアリの餌になっている。うそつき増税をやっても平気なんですか。
民主党、自民党の心ある人たちに申し上げます。
派閥の前に、党がある。党の前に、国家国民がある。国会議員は全国民の代表です、誰の代理人でもありません。みずからの信念に従って行動し、国民の負託に応える政治的義務を負っている。これは、政治道義上の至上命令、すなわち義命であります。
国民に約束もしていない消費税増税法案に賛成しようという民主党の皆さん、あなた方は国会議員として恥ずかしくないのか。今からでも遅くはない。党議拘束などはね返し、みずからの信じるところに従って投票してください。私自身の経験からも言えることですが、党議に反し、離党覚悟で信念ある行動をした議員を、国民はよく見ていますよ。国民も、天も、決して見捨てることはありません。
国民の皆さん、決して政治を諦めないでください。民自公の増税翼賛会に対して、みんなの党がちゃぶ台返しを用意いたします。政界再編をやりましょう。野田内閣は、国民に対するうそつき、うそつき、うそつき内閣です。だめ出し権を行使いたしましょう。次の総選挙で、増税法案に賛成をした議員に必ず鉄槌を食らわせましょう。
以上、私の反対討論を終わります。(拍手)