水落敏栄の発言 (国際・地球環境・食糧問題に関する調査会)
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○水落敏栄君 今日は先生方、ありがとうございました。貴重な御意見いただきまして、参考になりました。
実は素朴な疑問がありまして、実はつい二週間ちょっと前に、ODAの調査で、今はいなくなりましたが、友近議員、団長に、アフリカのモザンビークという国を訪ねてまいりました。そして、ザンビアと南アフリカと三国行ったんですが、実はそのザンビアの首都ルサカ市というのがありまして、百八十万人ぐらいの都市なんですね。そこの市街の未計画居住地、言い換えればスラム街ですけれども、そこの住環境改善策として、ODAがJICAを窓口として共同水栓五十五か所造ったんです。
ちなみに、その居住区七万二千人が住んでいるんですけれども、居住区に近いところに高い給水塔、これは三百立方メートル入る給水塔を造りまして、三キロ離れたところから大きな井戸を掘って、地下水を水源としております。そこで、住民の皆さん、居住区の中にそれまでは浅い井戸を掘って、濁った水が出てくるのを澄まして上澄みだけを取って飲んでいたということで、病気が発症したり乳幼児が死亡する事例が多かったわけですね。ところが、きれいな水が供給されてからは病気も出なくなったし、人口も増えてきたと。水の大切さ、有り難さを痛感していると現地の方々は言っているんですけれども、その国の人々、住民が本当に必要なものにこたえることができたなと私は思いました。
ところが、その水ですけれども、実はリッターが日本円にして二円なんですね。家族が一日必要とする水が約十二リッターで、二十四円ぐらい必要だというんですね。この二十四円払えない家庭もあるわけなんです。
そこでお伺いするんですが、これは素朴な疑問なんですけれども、一つは、民間企業がODAなり他の方法なり、官民が共同で相手国に対して交渉しなければ、このビジネスの交渉をしなければ、むしろ官が先に立って交渉しなければこの水ビジネスというのは無理なんじゃないだろうかなと、これ疑問に思うんですね。これが第一点です。
今も事例がございました東京都とか横浜市とか大阪市とか、こういう大都市ではその自治体の経済とかあるいは財政状況などを考慮して水道料金を決めておられるんだろうと思います。したがって、大きな赤字にならぬようになっているんだと私は推測しているんですけれども。ところが、申し上げたルサカ市のスラム街のように、十二リッター二十四円のお金を払えない家庭があるということは、その自治体の水の供給とか、水道事業としては成り立たないんじゃないだろうか。とにかく何かいい方法がないものだろうかなと、これ二つ目の疑問なんですね。
それからもう一つは、むしろ水道とか給水事業は公共性が高いものですから、その国の自治体とかの社会インフラの一環であって、発展途上国側としても必要なことは十分承知しているけれども、財政上からもこうした給水、水道などのビジネスを受け入れるのは難しいんじゃないだろうか、その国自体がですね。これが疑問の三点目なんですが。
本当に素朴な質問ですけれども、これについて中原先生、尾崎先生お二人からちょっと御意見をお聞きしたいなと、このように思います。