清水學の発言 (国際・地球環境・食糧問題に関する調査会)

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○参考人(清水學君) ありがとうございます。
 中国のプレゼンスの拡大ということでございますけれども、一番一般の人々に印象深いのは、安い商品が大量に流入してきているという問題であります。それで、そこに入るルートなんですけれども、中央アジアの中でWTOに加盟しているのは、今、キルギス共和国だけなんですね。それで、一旦中国製品が、特にキルギスが一つのセンターになるんですが、新疆省からトラック輸送でもって大量に商品が入ってきます。それで、キルギスの首都でありますビシュケクと、あとウズベキスタンの近いところにあるカラスウというところがあるんですが、その二か所で非常に膨大な巨大な中国製品を特に販売するバザールができています。
 それで、ビシュケクには伝統的なオシュバザールという物すごい大きなバザールがあったんですが、それとほぼ匹敵する規模のバザールでありまして、キルギス人でそこで働いている人がもう数千人になってくるという、つまり中国製品が入ってくることでそれを販売するための雇用が生まれて、もうそれが後に戻らないという形になっています。
 それから、あと、キルギスから、今度は恐らくスマグリングの形が多いと思うんですが、ウズベキスタンとかほかのところに今度は入っていくんですね。ですから、商品の問題が非常に大きいわけです。
 その場合に一番問題なのは、伝統的ないわゆる地元の中小企業製品そのものが競争ができなくて潰れてしまうものがかなりあるということがやはり一つ大きな問題だと思います。
 それで、中国製品がどのくらい売れているかということなんですが、こういうところで余り冗談を言うと不謹慎なんですが、地方の町であるスーパーみたいなところに行きまして、売り子さんに、実は日本から来たんですが、やはりせっかくキルギスに来たからキルギス製品を買いたいと、お土産に。そうすると、店の方がちょっと迷って、え、キルギスの製品というとちょっとと言って、ほとんど中国製品ですと。それで、もしどうしても純粋なキルギス製品をお求めでしたら私がそうですというふうに答えられたという、冗談です、本当の話ですけれども、そのくらいです。
 それから、あと、いろいろな商売で入ってくる方がやっぱり増えていまして、それで例えば、これもキルギスなんかですと、例えば中国の、特にイスラム教徒の方なんですけれども、結婚広告を新聞に出して、キルギスの方と結婚したいという。そうすると、結婚すると、実は不動産を取得できるわけですね、奥さんを通じて。そういうような形で、かなり商売上で入ってくる。それと、キルギスの方も、娘を一人差し出せば一家が一緒に救われるというような形でそれに協力するというような、そんな実話も出てきております。
 あと、国のレベルですけれども、これはやっぱりかなり警戒をしています。援助を受けながら警戒しています。それで、中央アジアと中国の国境問題は一応基本的には全部解決されたということになっているんですが、ただ、私も実は例えばタジキスタンと中国の間の画定された国境の地図を見たことがないんですね。それで、この辺りも実は国会でもかなり反感が出ていたりなっています。
 それから、もう一つの事例ですが、先日、カザフスタンの西部の油田地域でカザフの労働者が騒いでちょっとトラブルがありました。そのトラブルの要因の一つですけれども、全部じゃないんですが、それは、中国からも働きに来ている人たちがいるんですが、最近状況が変わりまして、中国人、中国から来ている労働者の方がカザフの労働者よりも待遇がいいと、つまり中国がお金出しているんですけれども、そして自分たちの方が悪いということで、それが例えば不満のもとになったというふうなこともあります。
 それで、政府側はかなり警戒しながら、しかし民間レベルではもう怒濤のように商品が入っているというのが実態であると思います。

発言情報

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発言者: 清水學

speaker_id: 27018

日付: 2012-02-22

院: 参議院

会議名: 国際・地球環境・食糧問題に関する調査会