小熊慎司の発言 (東日本大震災復興特別委員会)
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○小熊慎司君 この必要があるときというところが、これ哲学的な問題になってきますけれども。
補償されるべきは補償していかなきゃいけないんですが、やっぱりこれは、我々は自由な経済の社会で生きているわけですから、補償が前提ではなくて、これは後進国の人間と違います、それは後進国の人に申し訳ないかもしれないけれども、自立していくということがやっぱり前提にあって、自分の力でどう立ち直っていくかということを制度として構築していくという意味では、ばらまきではなくて、まさにその地域の人たちが持っている力を引き出していくという方向で是非、そういった方向、必ず失わないように検討をこれからお願いを、そういう意味で注視をしていきたい、補償すればいいという話ではなくて。実は、これはいわゆる海外への支援なんかもそうですけれども、チャリティーではないんですよ。やっぱりこれは戦略的に福島の自立、再生ですから、そういった観点を持って今後注視をしていくことをお願いを申し上げます。
次に、除染についてなんですけれども、これ、私のところの会津も百キロ以上、百キロから百五十キロ離れている地域であるんですが、除染についてもいろいろ地域によって非常に悩みが多いところであります。
この福島の再生というものは、この放射能との闘い、これ科学的根拠がなくても、もう放射能があるんじゃないかというところも含めれば、私の、ほとんど放射能が、線量が低い地域でも、これ闘っていかなきゃいけないところであります。はっきり言えば、この間の予算委員会でも玄葉大臣も言っていましたけれども、会津辺りはほかの海外とも比べても逆に低いぐらいだったり、東京より低かったりもしているんですけれども、そうはなっていない。まして、除染計画を各市町村でも作っている状況にもあります。そうしないと、荒井議員も言っていたとおり、安全基準とは別個の安心基準というのがやっぱり今現実存在していますから、安心のためにはやらなければならないんですけれども、これ、やっぱり線量の低い地域のところは、市町村の自主性といって市町村に任せてしまったがゆえの裏返しが今あります、吉野先生も地元ですから分かるとおり。
例えば、私の住んでいる会津若松市は除染計画、特段作っていないんですね。隣町は作った。何が起きるかというと、今例えば、果樹の剪定をしたときに、除染計画あるところは剪定そのものが除染作業なんですよ。ないところは、剪定は剪定ですから、何のお金も出てこない。そうすると、放射線自体、ほとんど同じような線量なのに、作るか作らないかでこの差が出てしまうというところがあります。こういった問題点。
だから、やっぱり復興そのものは、地域主権でどかんと権限、財源を与えて、もう即断即決でやる。逆に、放射能にかかわることは、風評被害も含めて国が徹底的にやるというのが本来の在り方だったんじゃないかなと。今は逆で、復興は、財務省か何か知らぬですけれども、お金を握って地方をコントロールしようとしているという、これ、うがった見方かもしれないですけれども、そんな嫌いもある。逆に除染は、いやいや市町村の自主性に任せますといって、逆に現場が混乱をしている、こうした状況があります。
そしてさらに、昨日も質問通告の後やり取りしていて、本当ちょっとがっかりはしたんですけれども、除染の作業の労務単価も市町村によって違うんですよ、これ。片や一時間千円ぐらいで、片や三千円ぐらいになっていて、総枠の除染作業のモデルの、モデルというか金額のひな形はありますけれども、労務単価はないんですよね、これ。そういうところで市町村の差が出てきてしまっている。これが市町村の自主性だなんというのは、逆に現場に混乱を起こしている結果だと思います。
この点について、除染作業、除染の様々な自主的にやっていただいていることによって、結果、格差が出てきている、そして地元が混乱しているという状況を、どのように今後それを認識して改善していくつもりですか。