小熊慎司の発言 (東日本大震災復興特別委員会)

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○小熊慎司君 大臣の経験も話されましたけれども、私も九州の方の地方議員としゃべったら、東北のもの買わないって言っていました。では、東北は買わなくて北関東どうなのということが、大臣のところより北関東の方が近いんですから、原発から。でも、今国民はそう見ているんですよ。だから、そういう誤解を解いていく努力をしない限り、再生かないませんということなんです。だから、その対応をしていかなきゃいけないということなんですよ。
 私の子供、末っ子がこの春、幼稚園を卒業しましたけれども、幼稚園の先生もしっかり科学的根拠に基づいて給食作っていたんですけど、結局、私もこんなことを言っていながら、私の地元だってなかなか心配されるお母さん方がいて、お父さん方、お母さん方がいて、福島県のものは給食に使わない、えっ、じゃ、ほかの隣県のものはオッケーなのって言ったら、オッケーだって言うんですよ。私の住んでいる会津より近いところなんて、宮城だって栃木だって茨城だってあるのにですよ。
 これ、違いますよね。科学的根拠で動いていないということなんですよ、消費者は。これはしようがないんですよ、消費者の心理としては。でも、そういう誤解を解いていかない限り、我々は真っ当な経済活動ができないので、どこまでできるか分かりませんけれどもって、どこまでできるか分からない中で会社が潰れていったり商売駄目になっている人もいるんですよ。
 これはやっぱり、この正しい知識が国民の中で広まっていかないというのは、まさに政治の信頼によるところが大きいんですよ。ですから、先日、予算委員会でもこの席で、環境省のあのパンフレット、うがった見方かもしれないけれども、ああいう表現の仕方が、福島は汚れている、ほかは大丈夫って間違う、科学的知見に基づかない国民の判断になってしまうということを指摘したんですよ。やじでは環境委員会でやれなんて心ないことを言われましたけれども、こういうこともつながっているという感覚を持てるか持てないかというのは大事なことだと思います。
 昨年の四月のやはり予算委員会で、公明党の浜田議員、私も指摘しましたけれども、東京電力福島原発、福島原発っていきなり言うなって言ったんです、言わないでくれって言ったんです。そこだけは、前の総理大臣は、いろいろ評価はありますけれども、そこだけは徹底的に守った。そういう意味では、ありがとうございましたってそこだけは御礼言ったことがありますけれども、今の野田総理、この際言いますけれども、福島原発っていきなり言っているんです。東電って付けない。
 これは私の個人的感覚じゃないですよ。去年の四月の予算委員会で浜田議員が示しましたけれども、地元の商工会議所からそれは正式な抗議文が出ているんですよ。細かい話かもしれないけど、こういうことが、こういうことが風評被害につながっていく。あとは、福島一くくりで何の科学的知見もなしにイメージだけで消費者が行動を起こしてしまうということにつながっていく。こういう誤解を解いていかない限り、なかなか福島県の経済活動は観光だけじゃなくてやっぱり再生しないんですよ。総理も、福島の再生なくして日本の再生なしと言葉では言ったけど、結局そのこと一つ取っても表面だけで、言葉だけで、心底分かっていないという証左なんですよ。
 平野大臣、本当に寝食忘れてやっていただいているけれども、それは総理大臣に言わなきゃいけないじゃないですか、駄目だよと。象徴的な話ですよ。これは必ずお願いしますよ。それ忘れているということは、風化しているんです、政治家自身が風化しちゃっているんです、総理自身が。
 時間が来ましたので、それを最後に指摘して、大臣、それ確実に総理につなげて、それも氷山の一角だということですよ、それだけじゃないんですよ。本当に被災地に寄り添っていないという一つの証左ですから、今後もそういった観点をしっかり忘れずにやっていくことをお願い申し上げて、質問を終わります。
 ありがとうございます。

発言情報

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発言者: 小熊慎司

speaker_id: 18041

日付: 2012-03-29

院: 参議院

会議名: 東日本大震災復興特別委員会