仙谷由人の発言 (本会議)

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○仙谷由人君 私は、民主党・無所属クラブ・国民新党を代表し、総理の所信表明演説に関連して質問を行います。(拍手)
 今月八日、山中伸弥教授がiPS細胞研究でノーベル賞を受賞されることが発表されました。また、昨日は、文化勲章を受章されるとのことであります。心から敬意を表し、お祝い申し上げます。
 同時に、私が思い起こしましたのは、一九四九年に湯川秀樹教授が日本人初のノーベル賞を受賞され、焼け跡、闇市の中で日本の復興に向けて雄々しく立ち上がっていた日本人に大きな希望と勇気を与えたという歴史的事実であります。
 大変な危機のただ中にある今日の我が国において、この山中チームの快挙は、日本と日本人に大きな希望と勇気を与え、日本人のありようと特質に自信を取り戻させてくれたと存じます。山中教授を初め、京都大学iPS細胞研究所の皆様方の御尽力と御労苦に改めて感謝申し上げます。
 今日の日本は、四重五重の大変な構造危機にあります。
 昨年三月十一日に起きました東日本大震災と原発事故が、目の前の最も大きな危機として存在しております。
 加えて、日本は、バブル崩壊以降、失われた二十年と呼ばれるゼロ成長、低成長の時代が続き、この十五年間、国民の可処分所得と貯蓄率は下がり続けています。今日の世界経済も、欧州政府債務危機から始まった景気後退がアメリカ、欧州、新興国へと伝播をし、同時減速しかねない状況であります。
 人口減少と少子高齢化の進展は、日本経済から活力を奪い、日本の虎の子である社会保障制度の持続可能性を危うくしております。
 他方、閉塞状況がナショナリズムを激しくさせ、その発散はとんでもない事態を招きかねないことも、私どもは真剣に捉えるべきでありましょう。
 そしてもう一つ、我々国会議員自身一人一人の問題として、政治の危機、政治主体の危機が存在すると自覚する必要があります。我々政治家、国会議員と政党のレーゾンデートル、存在理由が問われています。
 この政治の危機は、この国会で喫緊の二つの課題を解決することによって、克服する方向に向かうと信じます。そして、新たな政治文化、熟議の民主主義をつくり出すことができます。
 一つ目の課題は、特例公債法を成立させることであります。
 今の財政状況から見て、これは日本版財政の崖であります。四月に成立した予算、その財源確保のために必要な特例公債法が成立していません。これは、国民生活、地方財政を苦しめ、そして、世界経済に対するクラッシュの引き金を引くことにもなりかねません。
 もちろん、予算執行の一次責任は政府・与党にあります。しかし、ねじれ国会では、野党は予算執行について実質上の拒否権を持っているわけでありますから、野党の皆様方にも、責任野党とは何なのかをお考えいただきたいのであります。
 国民生活目線で、大局的な観点で、政局的思考を超えて、前提条件なしで、特例公債法を速やかに成立させていただきたいのであります。(発言する者あり)

発言情報

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発言者: 仙谷由人

speaker_id: 31924

日付: 2012-10-31

院: 衆議院

会議名: 本会議