野田佳彦の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(野田佳彦君) 松野議員の御質問にお答えをしてまいります。
まずは、特例公債法案への御協力の意思表明をしていただいたことを感謝申し上げます。
それから、私への質問は三問でございました。ありがとうございました。
まず、社会保障・税一体改革の意義などについての御質問をいただきました。
まず、今回の一体改革では、消費税率の引き上げ分は、全額社会保障財源化し、全て国民に還元することとしており、御指摘のような無駄な公共事業に充てることはないということは明確に申し上げておきます。
その上で、財政規律を堅持しつつ、真に必要な社会インフラの整備については効率的に資金を充てていくという考え方は、自民党を含む三党の実務者協議等において共有されているものと考えております。
今回の改革により、二〇一五年度における基礎的財政収支半減目標の達成が見込まれるなど、社会保障の安定財源の確保と財政健全化の同時達成に向けた第一歩を踏み出すことになると考えております。
次に、道州制及び地域主権改革に向けた取り組みについてのお尋ねがございました。
地域主権改革においては、まず、受益と負担の相関関係が一番見える基礎自治体、つまり、市町村に権限と財源を集中するべきと考えます。その上で、基礎自治体だけでできない部分を広域自治体が補っていくこととし、広域自治体については、当分の間、現行の都道府県の枠組みを基本と考えています。
ただし、地域の自主的な判断として、基礎自治体の足りないところを補完するための道州制については、将来的に検討していくことはあり得ると考えます。
地域主権改革は、地域のことは地域に住む住民みずからが責任を持って決められるようにするための重要な改革であり、義務づけ、枠づけの見直し、地域自主戦略交付金の創設、国と地方の協議の場の法制化など、これまで、着実にその推進に取り組んでまいりました。
今後とも、関係者の意見を踏まえながら、出先機関の原則廃止の取り組みも含め、改革を進めてまいりたいと考えております。
最後に、一票の格差是正と定数削減についてのお尋ねがございました。
選挙制度に関しては、国会において各党各会派で議論、成案を得るべき事項ではありますが、違憲、違法の状態にある一票の格差是正は喫緊の課題であり、また一方、議員、政治家の身を切るという意味で、定数削減も国民の強い要請と認識をしております。
松野議員が御指摘のとおり、この二つの課題のいずれもが、さきの国会で成案を得ることができなかったことはまことに残念であり、今臨時国会において法改正が実現することを強く期待をしています。
党利党略を超えて、違憲、違法状態からの脱却が最優先課題であることは言うまでもありませんが、政治改革の推進、議員定数削減という国民の要請にいかに応えるか、各党が真剣に議論し、今国会で結論を得ていただくように、切にお願いをいたします。(拍手)