齋藤健の発言 (本会議)

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○齋藤健君 自由民主党の齋藤健です。
 私は、自由民主党・無所属の会を代表して、賛成の立場で討論を行います。(拍手)
 本法案は、平成二十四年度予算の財源のうち、全体の四割、三十八・三兆円の赤字国債発行を法的に担保し、予算執行を財源の面で裏づけるものです。
 我が党は、平成二十四年度予算に反対いたしました。本来であれば、予算と一体のものである公債発行特例法案には賛成できないことは言うまでもありません。
 しかし、今回、我が党が賛成するに至りましたのは、我が党がかねてから主張してきた、平成二十四年度予算の膨張した歳出を見直し減額補正を行うこと、及び、予算案と公債発行特例法案の一体処理の必要性を、与党民主党が認めて、本法案を修正することで合意したからであります。
 昨年八月にも、自公民の三党合意により、平成二十三年度の国債発行特例法案の成立の道筋をつけましたが、その際も民主党は今回と同じように歳出見直しの約束をしましたが、高校無償化の政策効果の検証を怠るなど、平成二十四年度予算においても約束は守られず、水膨れ予算となりました。あげくの果ては、我々との真摯な政策協議を避け続け、公債発行特例法案成立の遅延を招きました。どうして民主党の皆さんは、こうも約束を守れないのでしょうか。
 ところで、国の歳出である予算案と、歳入を確保するための本法案は、同じタイミングで成立させるのが今までの慣例でありました。そのため、自公政権では、当初予算案と公債発行特例法案を同時に成立させるように、最大限の努力をしてまいりました。
 ところが、民主党政権においては、そのような、真摯で責任感ある態度が全く見られません。
 昨年に続き、今年度も、憲法上規定された衆議院の優越規定を使って予算のみを通す一方で、政府・民主党は、公債発行特例法案は野党が反対しているから通りませんと言うばかりで、与野党が一致して賛成できるような知恵を示した上で成立を図ろうとする働きかけや努力をしてきませんでした。
 政府・民主党は、本年三月末の時点で、公債発行特例法案を参議院に送ったら否決される可能性があるから予算案と分離して処理するという判断をいたしました。それなのに、この夏の通常国会の会期末に、成立まで何の展望もないまま、この法案を強引に参議院に送付したあげく、廃案にしてしまったのはなぜでしょうか。意味がわかりません。
 野田総理は、衆参両院で与野党の賛同を得られるような環境整備に努めていきたいと三月の時点で述べておられました。それから既に八カ月が経過いたしました。今回、自民、公明、民主三党政調会長会談において、ようやく本法案を修正することで合意しました。
 しかし、余りにも遅過ぎませんか。政府・民主党は、なぜ、予算の執行を抑制して地方自治体等に迷惑をかける前に今回のような案を我々に提示しなかったのでしょうか。政権を担う者の責任感と能力が余りにもなさ過ぎる。政権与党として恥ずべき醜態だと私は思います。
 ところで、今、議場に席を占めている民主党議員の皆さんは、無駄をなくせば十六・八兆円の財源が捻出できる、そうすれば消費税を上げずとも月額二万六千円の子ども手当の支給、高速道路無料化、農業者戸別所得補償、高校無償化のばらまき四K政策の実施は可能だと言って当選してきたのではありませんか。違いますか。その責任をどう感じていますか。
 結果は、本年度においては、その四分の一以下の約三・九兆円しか捻出できていません。結局、民主党が政権をとってから編成した予算は、三年連続で、税収より借金が多いという無残な姿となりました。
 これに対し、我が党は、現実を直視した上で、政権与党時代から、消費税率の引き上げはやむを得ないと訴えてきました。
 これに反対し続けた当時の野党民主党は、政権交代後も、菅前総理が財務大臣時代の予算委員会で、消費税率の引き上げについては、逆立ちしても鼻血も出ないというほど完全に無駄をなくしたと言えるところまで検討しないと言っていました。
 ところが、突然、方針転換をされ、さきの総選挙で、マニフェストについて、書いてあることは命がけで実行する、書いていないことはやらないんです、それがルールですとまで断言した野田総理が、書いていない消費税率引き上げを命がけで実行することになったのです。これは、明らかに、国民に対する裏切りではありませんか。あの夏の日の演説は、一体何だったんでしょうか。
 それでも、我が党は、一体改革関連法案は、国家国民のために、苦しくとも通すべきと判断し、加えて、野田総理自身が、マニフェストで国民を裏切ったことを重く考え、法案が成立した暁には近いうちに国民に信を問うと約束したため、自公民三党合意がなされ、この歴史的な法案は成立しました。
 暁どころか、三カ月余りが経過いたしました。総理は、あす、この約束を、人として実行しなければなりません。
 近いうちに返すからという言葉を信じてお金を貸したのに、いつまでたっても返してくれない、そういう状況になったら、誰でも、一体いつ返してくれるのか、そう聞くのは当たり前ではないでしょうか。そして、いつ返すのかはっきりしてくれと申し上げたら、今度は、これをやったら返してやると、新しい条件をつけてくる。
 これが正直者のやることでしょうか。学校の先生がどう言ったか知りませんが、一つだけ確かなことは、そういう方に二度とお金を貸す人はいないということです。(発言する者あり)

発言情報

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発言者: 齋藤健

speaker_id: 14267

日付: 2012-11-15

院: 衆議院

会議名: 本会議