野田毅の発言 (予算委員会)
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○野田(毅)委員 ありがとうございました。
それでは、次のテーマに移りたいと思うんですけれども、限られた時間の制約の中ですので、ポイントだけ、ざっとまず申し上げておきたいと思うんです。
今日まで、特に今世紀に入って長年のたうち回ってきたのは、一つは、大きな借金を抱える中で、どうやって必要な仕事を国としてやっていくことができるのかという問題でございます。そういう中で、よく人口に膾炙されるのは、財政赤字の最大の要因は、無駄な公共事業をばらまいて、その結果、借金の山ができたんだという話がある。
しかし、本当にそうなのか。むしろ、公共事業よりも、高齢化に伴う社会保障費の大変な急速な増加が大きな原因なのではないか。そして、必要以上にコンクリートバッシングをやってきて、その結果が、ある意味では社会資本の老朽化、劣化につながっていることはなかりしや。
そして同時に、ここまで劣化した状態を次の時代の国民に借金と一緒に押しつけるというようなことで、本当にこの世代に生きる政治家は許されるんだろうかということを思うと、国土の劣化をどうやって防いでいくのか、その財源をどうやって確保するのかということも考える必要もあるだろう。
そして同時に、公共事業が一方で無駄と言われる背景には、単にBバイC云々の話だけじゃなくて、実は私の地元の川辺川ダムの問題もそうなんです。これは四十年以上前からの懸案だったんです。これがもし三十年前にできていたら、恐らく無駄とは誰も言わなかったと思う。だけれども、待てど暮らせどやれない。そのうちに、当てにしていた、期待をしていた農民が、待ち切れなくなって減っていく。減っていくことによって、受益者負担が一人当たりでふえてしまう。だからますます減っていく。結果的に、人もいなくなったところでやるのはもう無駄じゃないかという話に実はなってくる。
そういったことを考えると、完成時期までの期間が長過ぎるということがもう一つ大きなことがある。そうであれば、公共事業について、トータルとして、計画をつくってから完成するまでの期間を何とかしてスピードアップすることこその方が大事なのではないか。
そういったことを思いますときに、成長戦略の規制緩和ということがあるんだけれども、ただ、ばらっと規制緩和さえすればいいというのではなくて、その戦略的な、本当に成長を高めるようなやり方はどうなのか。あるいは、そういった社会資本整備の中でも、より優先して規制改革をしていくような事柄はないのか。先ほども少し高市さんからもお話がありましたけれども、そういったことを、これは法務大臣も含めて、収用のやり方だとかいろいろなことがあると思います、あるいは私権が強過ぎるとか、用地買収が非常に難しい、そういったことがあるので、ぜひ、規制改革をやる場合にも、この視点を踏まえて臨んでもらいたいということ。
要するに、つぼを外すと痛いだけですから、規制緩和も。その点を頭に置いた、ターゲットを決めた成長戦略をつくってもらいたい。時間があれば、公共事業の経済効果について少し意見交換をしてみたい。ざっとこんな中で、質問の内容に入っていきたいと思います。
そこで、冒頭言いましたけれども、財政悪化の原因について、お手元をごらんいただくとおわかりいただけると思うんですが、この数字は全部発表されている数字でありまして、私が見やすくするために申し上げたんですが、見方を言えば、二〇一一年度の国債残高、これは右端に書いてあります。十年ほど前、二〇〇〇年、今世紀の初めの国債の残高は三百六十八兆だった。十年ほどたった残高が六百六十八兆、赤丸で印をしてあります。ことしはどうか。当初ベースでいくと七百五十兆。つまり、残高は今世紀に入って急速にふえているということが見てとれると思います。
太字で書いてある三段目の数字が、二〇〇〇年から二〇一一年の間にふえた借金の数字であります。これを見ていただくと、建設国債が三十八兆に対して赤字国債が二百六十三兆、合計三百兆。
ということは、別の言葉で言えば、まさに、コンクリートよりも、人による借金が実は借金をふやした最大の理由である。だから、自民党が何か無駄な公共事業をやって借金の山をつくって、今日、財政が大変なことになっているという、これは私は言いがかりじゃないかと思います。
数字をしっかり見た上で、どう対応するか。このことは、別段、民主党をどうとか自民党をどうとか言うつもりはありません。そのことがあったから、あえて税と社会保障一体改革ということで、赤字国債をこれ以上ふやさないということでやったことですから、三党合意に基づいてやった、そういう点では、民主党の皆さんにも敬意を表しています。大変な返り血を浴びながらおやりになったことですから、私は大変敬意を表したいと思っています。
このことを頭に置きますと、これから、さあ、どうやっていくのか。ちなみに、建設国債については、左端の黄色丸、二〇〇九年度と二〇一一年度、赤字国債のふえ方に比べればはるかに低いと思います。
いずれにしても、このことをごらんになって、麻生大臣、御感想はありますか。