田所嘉徳の発言 (予算委員会第八分科会)
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○田所分科員 特に、航路開設等は非常にいろいろな情報、ノウハウが必要でありますので、そういった点で、しっかりとした力を出してもらいたいというふうに思っております。
次に、国土強靱化の推進についてお尋ねをしたいと思います。
一昨日、淡路市で震度六弱という地震が発生しました。時間も短かったので、大した被害もなくてよかったと思っておりますが、同じような経験をした者として、やはりその恐ろしさ、あるいは対策の重要性というものを再認識させられたわけであります。昨日も茨城、埼玉で震度三、福島県沖で震度四の地震が発生しておりまして、まさに、忘れるいとまもなく地震が発生しているわけであります。
私はいつも、天災は忘れたころにやってくるという言葉で有名な寺田寅彦の国防と天災という論文を引用するわけですけれども、その中で、戦争は外交努力によって避けられるが、地震、爆風、津波、洪水は最後通牒もなしに突然襲来する、国家を脅かす敵としてこれほど恐ろしい敵はない、文明が進めば進むほど、天然の暴威による災害がその激烈の度を増す、この世の地獄の出現は、歴史の教うるところからして決して単なる杞憂ではなく、悪い年回りはいつかは回ってくるのが自然の鉄則で、少なくも一国の為政の枢機に参与する者だけはこれを忘れてはならない、思うに、日本のような特殊な天然の敵を四面に控えた国では、陸軍、海軍のほかにもう一つ科学的国防の常備軍を設け、日常の研究と訓練によって非常時に備えるのが当然ではないかという趣旨のことを述べております。今においてなお、我々が心得なければならない真髄をついていると思います。
さきの衆院選でも、安倍総裁は、自民党の政策公約の中で、積極的な公共投資によって国土強靱化を図り、経済の活性化につなげるということを大きな看板として掲げておりました。それに、震災で苦しんで、景気低迷する地域がある、強い共感そして支持を得たんだろうというふうに思います。ついては、その約束をしっかりと、期待に応えられるように果たしていかなければならないというふうに思うんです。
しかし、国土強靱化といいましても非常に抽象的であって、内容が具体的ではない、不明確である。平成二十五年度の予算でどのように対応しようとしているのか、順次お伺いしたいというふうに思います。
国土交通省は、平成二十五年度予算で一億二千六百万円を計上して、災害に強い国土の実現に向けたグランドデザイン策定のための調査に着手するとし、さらに、総合的な国土の形成に関する施策の指針となるべき国土形成計画について、東日本大震災等の影響も勘案した総点検を行う費用として八千五百万円を計上しています。これらの内容はどのようなもので、どのような関係を持っているんでしょうか。
さらに、国土強靱化担当大臣のもとに設けられたナショナル・レジリエンス懇談会では、各府省の脆弱性を評価するとしていますが、これらの総合的な調整はどのようにされているのか、お伺いをしたいと思います。