富越和厚の発言 (環境委員会)

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○政府特別補佐人(富越和厚君) 昨年七月に公害等調整委員会委員長を拝命いたしました富越和厚でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 公害等調整委員会が平成二十四年中に行った公害紛争の処理に関する業務及び鉱業等に係る土地利用の調整に関する業務について御説明申し上げます。
 まず、公害紛争の処理に関する業務についてでございます。
 第一に、平成二十四年に当委員会に係属した公害紛争事件は、合計六十四件でございます。
 主な事件といたしましては、井戸水の汚染が養豚場等からのし尿によるものかどうかの判断を求める島原市における養豚場等からのし尿による水質汚濁被害原因裁定申請事件、また、地下水くみ上げの差止めをめぐる民事訴訟が係属中のさいたま地方裁判所から嘱託されました加須市における地下水くみ上げによる地盤沈下被害原因裁定嘱託事件、さらに、スイゼンジノリというカワノリの生産量の減少及び質の悪化がダム建設事業によるものかどうかの判断を求める福岡県寺内ダム下流域における養殖ノリ被害原因裁定申請事件などがございます。
 また、平成二十四年中に終結した事件といたしましては、井戸水の砒素汚染のために茨城県神栖市等の住民に健康被害などが生じたとして損害賠償を求めた神栖市における砒素による健康被害等責任裁定申請事件など三十四件でございます。この神栖市の事件では、茨城県に総額約二千八百万円の支払を命ずる裁定を行ったところ、県と住民の間でこの裁定を踏まえた和解がなされております。
 以上のほか、水俣病損害賠償調停申請事件の調停成立後に症状の変化が生じたとして慰謝料額等の変更を求める申請が四件係属し、うち二件について手続が終了しております。
 当委員会では、公害紛争の迅速、適正な解決に向け、多様化、複雑化する公害紛争への着実な対応と公害紛争処理制度の利用の促進を図ってまいりました。
 具体的には、地方に在住する当事者の負担を軽減するため、被害発生地などの現地で審問期日等を積極的に開催すること、事実関係を明らかにする事件調査の充実を図ること、国民や関係機関に本制度を積極的に周知することなどに努めてまいりました。今後もこうした取組を一層進めてまいります。
 第二に、平成二十四年に都道府県公害審査会等に係属した公害紛争事件は七十三件でございます。公害の種類別では、騒音に関する事件が多くなっております。これらのうち、同年中に終結した事件は三十四件でございます。
 第三に、全国の地方公共団体の窓口に寄せられた公害苦情につきまして、平成二十三年度の実態を調査いたしました。
 公害苦情の総件数は、前年度から僅かに減少して約八万件となっております。
 これを苦情の種類別に見ますと、大気汚染、水質汚濁、騒音、悪臭などいわゆる典型七公害に関する苦情は約五万四千件、それ以外の苦情は約二万六千件となっております。
 当委員会といたしましては、住民に身近な場で公害紛争や公害苦情の処理を担う地方公共団体との情報交換などにも努め、緊密な連携を図ってまいります。
 続きまして、鉱業等に係る土地利用の調整に関する業務について御説明申し上げます。
 第一に、鉱業等に係る行政処分に対する不服の裁定に関する業務についてでございます。
 鉱業法に基づく特定の許認可などの処分に不服がある者は、一般公益や他の産業との調整を図るため、当委員会に不服の裁定を申請できるものとされております。
 平成二十四年に当委員会に係属した事件は、北海道石狩市花川東地先内の砂利採取計画不認可処分に対する取消裁定申請事件など三件でございます。そのうち、一件は、同年中に終結いたしました。
 第二に、土地収用法に基づく意見の申出等に関する業務についてでございます。
 土地収用法に基づく不服申立てに対して国土交通大臣が裁決を行おうとする場合には、当委員会の意見を求めるなどとされております。
 平成二十四年に当委員会に係属した事案は、土地収用法に基づく意見の申出十九件であり、そのうち、同年中に処理した事案は八件でございます。
 以上が平成二十四年中に行った公害紛争の処理に関する業務及び鉱業等に係る土地利用の調整に関する業務の概要でございます。
 続きまして、平成二十五年度公害等調整委員会の歳出予算要求額について御説明申し上げます。
 当委員会の歳出予算要求額は四億八千七百万円でございます。
 要求に当たっては、厳しい財政状況の中、公害紛争の迅速、適正な解決に資するよう、第一に、地方に在住する当事者の負担を軽減するため、現地で審問期日等を開催する経費として一千四百万円、第二に、事実関係を明らかにする事件調査の実施経費として三千百万円をそれぞれ計上しております。
 以上が平成二十五年度公害等調整委員会の歳出予算要求額の概要でございます。
 公害等調整委員会といたしましては、今後とも、これらの業務を迅速、適正に処理するため、鋭意努力してまいる所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。

発言情報

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発言者: 富越和厚

speaker_id: 33681

日付: 2013-03-19

院: 参議院

会議名: 環境委員会